コレオス連載最終 ~ワインディング インプレ~

2009.05.29.Fri DIARY

店長の中川です。

数回に分けてお送りしましたコレオス連載は今回でおしまいにします。
ラストのお話はワインディング インプレッションです。

今回走ったのは良い感じの速度で思いっきり走れる箱根のワインディング。
コレオスの他に日産エクストレイル、VWティグアンも試乗。
思いっきり比較してきました。

正直、このての車はワインディング性能が良いとは言えないのが普通。
そこを求めてはいけないのでしょうが、あえてそこを比較しました。
で、私の率直な感想ですと....。

まず日産エクストレイル。
今回試乗した固体はグレードが低く排気量も2.0。
状態もあまり良いものではなかったようで、その分を差し引いてコメントします。
加速性能は重ったるい感じですが、排気量からすればこんなもんでしょう。
ロールはかなりしますね。
最近の国産車にしては静粛性が悪く、ちょっとうるさい感じです。
一番気になったのは、ワインディングをそれなりの速度で走る事事態が『怖い...』
と感じてしまうところです。
コーナー進入時のブレーキングで安定感が悪く、進入速度の調整をすると
フロントが沈み込むと同時にリア周りの『ふわふわ感』が出てしまい、怖い印象。
但し、これは車の性格を考えると、まぁこんなものでOKなんだと思います。

次にVWティグアン。
出だしの加速は非常に気持ち良いです。
『お!こりゃ良いぞ!』とすぐに思いました。静粛性も悪くなく、安っぽい感じは皆無。
コーナーリング性能も安定しており、想像していたレベルより良かった印象です。
怖いという感じはまったく無く、ドイツ車らしいガッチリ感が安心感を与えてくれます。
そんな事を考えながら走っていると、丁度荒れた舗装路を走行しました。
ここでびっくり。
ギャップを拾いまくりなんです。速度が速いために余計に体に伝わってしまいます。
相当不快な感じです。
気持ちよく走っている最中に路面状況が悪いと、とたんに神経質になってしまう。
舗装状態の悪い有料道路などを走るとかなり疲れるだろうなぁ...という印象。
特に乗用車と比べると車高も性格も異なる為、一層気になる部分だと思います。

さて、ではコレオスはどうでしょうか?


出だしの加速性能はティグアンの気持ちよさには劣りますね~。
今回のティグアン試乗車はターボ付ですのでやむを得ないのでしょうが、でも悔しい..。
コレオスはCVTですから、発進直後の急加速では高回転時に『滑っている感』があり、
高回転を維持しながら(=ギヤチェンジの為の減速無しで)加速しつづける為、
これが『エンジン回転数の割には前に進んでいない』、と思わせてしまう原因です。

直進安定性については非常に良く、メーターを見ると出すぎている速度に驚きます。
静粛性がいい事と、安定性(ボディ剛性)が高い事が速度感を感じさせないのです。

もっとびっくりするのはコーナーリング性能です。
明らかに他の2車種を大きく凌駕しています。
流石フランス車!流石ルノー車!と運転しながら絶賛したくなるほどの驚きでした。
オーバースピードかな?と感じる速度でコーナーに進入しても
何事も無かったように『普通の顔』をして曲がっていきます。全然怖くないんです。
クラスとしてはかなり大型のブレーキローターやESPの性能が十分発揮されているにも関わらず、
そんな仕事を車がしてくれているなんて事はまったく感じないような、静かなコーナーリングです。
ジェントルですね~。

『これは普通の四駆じゃない...』と声が出てました。
個人的にはこういう道でのコーナーリング性能は期待していなかっただけに、一層の衝撃でした。

お店でご試乗いただいても、こういうシチュエーションにはなりませんが、
ほんの少しでも味わって頂ければ、コレオスの完成度の高さがご理解いただけると思います。
ご興味をお持ちの方は是非ご試乗下さい。裏切らない車だと思います。(店長)

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