皆さん こんにちは。 ルノー小平 店長の中川団です。
今回は恒例の店長インプレです。
当店のルーテシア4(1.2標準車)の試乗車がかなり馴染んできましたので~。
いつもの如く、上手な『うんちく』はプロの評論家にお任せしますので、私個人の勝手な
感想で~す。 気に入ったところ、イマイチなところなどなど。
まずデザイン。
凄い!流石!素敵!という第一印象。美しすぎます。お洒落すぎます。
私は過去に経験が無いほど『お気に入り』です。特にクビレが...♪
次にエンジン。
当店試乗車はインテンスの黄色ちゃん。
毎度ルノーのエンジンは、降ろしたてでは低トルクが無くって、1,000km程度走ると
太くなってきますが、このルーテシアも同じ印象でした。
ブロックがヨーロッパ日産と共有らしい...という話も耳にしましたが、調べてませんので
真偽の程は不明で~す...。
いずれにしても、ALLルノー製だそうです。
ま、私の乗り味の感想は感覚的なものなんで...あんまりアテにならないかも(笑)。
で、走った感想はというと...見た目を裏切りませんでした。
エンジントルクは予想以上に厚く、フラットでグングン加速し、とても1.2とは思えない。
まるで2.0NAエンジンのようなトルク&パワー。どの回転域でも実に乗りやすい。
ターボの音は2千回転あたりからから微かに『キーン』という金属音がします。
因みにタービンはメガーヌRSと同じく三菱製。
それになんと言ってもこのエンジン、タイミングベルトではなくチェーンになった事が嬉しいです。
タイミングベルト交換は高額ですから、そのメンテナンスが無くなった事は朗報です。
ところで、お客様との試乗の時に気がついたのですが、遠慮がちにアクセルを踏む方だと、
2千回転に届かない方が結構いらっしゃいます。
アクセル全踏みシロの1/4程度しか踏み込んでいない印象で、惰性でス~っと走って
行きますが、特に遅くも無く速くも無く、って状態です。
そうすると本来感じて欲しいトルク&パワーが味わえないので、出来れば1/3~半分
以上は踏み込んでくださいね。折角の試乗ですから。
さて、私のように『おっさん世代』だと、『1.2程度の排気量でターボが付いたら、特定の
回転域で回さないと、欲しいトルク&パワーが出ず、かといって常時その回転域を使うと
疲れるし燃費が悪くなる』というイメージを持ってしまう人も多いかもしれません。
いわゆるドッカンターボですね。確かに昔の車はそうでしたねぇ。
それはそれで、当時はターボ車の個性でしたし、ターボへの憧れでOKでしたが(笑)。
しかしルーテシア4はそういうおっちゃん達の経験やイメージとはまったく異なるのでご安心を。
こんなエンジンの特性をきちっと表現できているのがミッションのお陰。
今回初採用の6速EDC(エフィシエント・デュアル・クラッチ)。
デュアルクラッチとかツインクラッチとか一般的に言われてますが、自動MTですね。
構造はMTだけどATみたいに使えるってやつです。
燃費や効率にとっても良い機構ですね。
日本車お得意のトルコンATやCVTとはまったく異なるミッションですが、今まではその
不自然な動きが『好き嫌い』の分かれ目でしたね。
今回、私も乗るまでは心配していました(笑)。 『どうなのよぉ~?』って。
で、いざ乗ったら...感激しました~。『いい!とってもいい!』って。
あまりにもスムーズな変速なのに、変速していることがわかる、という不思議な感じです。
相反する事なので矛盾しているようですが、そういう表現が一番でしょうか。
トルコンAT以外、ご存じ無い方のために例えるなら...
すんごい上手い人の運転するMT車の隣に乗っているイメージで、更にその上手い人が、
人間業じゃないくらいのスピードで手を動かしてギヤチェンジし、クラッチ踏んだのも見えない
くらいのスピードで変速行程が完了している、という感じでしょうか。
技術もここまで来たか!と深々と思います。
ところで、この手のミッションはちょっと前のものだと欠点がありましたねぇ。
例えば...
『2速から先の変速はいいんだけど、走り出しと2速へのチェンジのショックが大きい』
とか
『駐車場などで20cmくらい動かしたいんだけど、そういう微妙な動きが出来ない』
とか
『2速以上の変速はかなりスムーズなんだけど、でもなんか違和感があるなぁ』
などなど。
これは乗ったことのある方、所有したことのある方じゃないとわからないと思いますが。
しかし、ルーテシア4に乗ったらびっくり。
そういうネガティヴな過去のNG集を全部纏めて解決した感じの完成度でした。
ゲトラグ製のミッションですが、ルーテシアに搭載するに当り、相当煮詰めたと思います。
これはとってもお気に入りミッションです。
因みに1.2用のこのミッション...
先日発売されたルーテシアRSと同じものなんですよ。 なんとギヤ比も同じなんです。
もちろん制御は異なりますが、基本的には同じもの。 お~贅沢ですね~。
と言うことで今回はここまで。また次回~(店長)