メガーヌ4R.S.、まとめ(メカニズム)

2018.09.05.Wed DIARY

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続いてメカニズム編で。

エンジンミッションもパワートレインに前回のメガーヌから使用しているものは皆無かな?

新開発1.8ターボ、M5P。馬力は279ps/6,000rpm、トルクは390Nm/2,400rpm。

あの新生アルピーヌA110にも搭載される小型軽量エンジン。

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メガーヌ3R.S.(2.0ターボ)が最終モデルで馬力273ps/5,500rpm、トルク360Nm/3,000rpm。

F4系エンジン、お疲れ様でした。

 

パワー、トルクは増大し、発生回転数は低くなるので、乗りやすいユニットに。

排気量ダウンによる高速での伸びがちと心配か…。

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トランスミッションはメガーヌR.S.としては初めての2ペダル、6速EDC(エフィシエント・デュアル・クラッチ)。

ありゃ?GTは7速だったのに?実は高トルク対応のゲトラグ製デュアルクラッチは6速までなのです。

とはいえターボのブースト圧を抜かないためには頻繁にシフトチェンジするよりはいいのかも?

ちなみにルーテシア4R.S.のEDCは同じ6速でも乾式、メガーヌ4R.S.は湿式なのでスムーズですよ。

シフトレバーを左に倒すとマニュアルモードですが、なぜかここに+-セレクターが無い。

パドルシフトでギアチェンジして下さいって事ですね。

独勢のガツンと繋がるものでは無く、トルコンっぽくスムーズに繋がります。

現時点でMTは未定ですが、必ず入るはずですのでお楽しみに。

 

RENAULT MEGANE IV R.S. (BFB RS) - PHASE 1 TECHNICAL DRAWINGS

さて、ここから足回りを。

メガーヌ4GTでも採用されている4輪操舵「4Control」。

アラフォー以上の方にはスカイライン(R31~)やプレリュードなど懐かしのバブリー車種に

搭載されていましたが、切れ角が大きすぎて違和感や接触事故があり、あっという間に

廃れてしまった技術でもあります。

最近になりポルシェやフェラーリやレクサスも採用し、見直されてきた技術ですが、

現時点でCセグメントで採用したのはルノーだけ。スゴイ!

ルノーは2007年発売のラグナクーペ(日本未導入)で初採用だったので、実は10年の研究成果なのです。

なんじゃそりゃ?という方はコチラの動画を。

60km/h未満では前輪と後輪が逆位相で小回り重視。

60km/h以上では前輪と後輪が同位相になり平行移動するようにレーンチェンジ。

昔に比較するとより制御が緻密になったので違和感はありません。

むしろ交差点を曲がった瞬間にリアタイヤのスムーズさが分かるはず。

60km/hになったら急に向きが変わるわけではなく、カーブ進入速度、加速G、舵角入力から

計算し、60km/hオーバーで向きが変わる事もあるようです。

停止時と後退時には作動しません。

で、R.S.にはRACEモードという電子制御が一切効かない走行モードがあるのですが、

この時だけ100km/hを境に逆位相と同位相が切り替わります、

サーキットでめっちゃ曲がる!と言う事です。ぜひ試乗にてお試しを。

RENAULT MEGANE IV R.S. (BFB RS) - PHASE 1 TECHNICAL DRAWINGS

メガーヌ2R.S.、ルーテシア3R.S.、メガーヌ3R.S.と採用され続けた「Wアクスルストラット」

FFハイパワーのお手本のような構造で、トルクステアを軽減し、とにかく曲がる!

シビックtypeRは「デュアルアクシスストラット」、フォーカスは「レヴォナックル」と

呼称してますが、似たような形状ですね。

RENAULT MEGANE IV R.S. (BFB RS) - PHASE 1 TECHNICAL DRAWINGS

次はコレ。 「ハイドリック・コンプレッション・コントロール(HCC)」。

ダンパーの中にもうひとつ小さいダンパーを組み込んで、フルバンプ時の底付きを防ぐ。

ラリーフィールドからのフィードバックですが、先行してルーテシア4R.S.から採用するも

そちらはフロントサスだけに対し、メガーヌ4R.S.は贅沢にも前後サスとも採用。

これにより段差をこ越えた際にスムーズに走れます。なんでこんな乗り心地良いの!?

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もうひとつ。電子制御ブレーキLSD「R.S.デフ」。

左右独立してブレーキをちょいかけして曲がる方向をアシストしてくれます。

こちらもルーテシア4R.S.から採用されてますが、これのおかげでめっちゃ内側まで

回り込むようなコーナリングが出来ます。

色々電子制御任せにできるので、メガーヌ4R.S.EDCの場合は右足はアクセル、

左足はブレーキペダルに乗せっぱなしで、コーナーが来るたびに左足でブレーキ踏みながら

ステアリング切った方が速く走れそうですね。MTだけがスポーツカーに非ず。

乗り方変えれば新しい楽しみはまだまだありますよ!

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続いてブレーキ!(画像はWebCGから拝借しました)

フロントはBREMBO製モノブロック対向4ポットキャリパ。

フロントローターはメガーヌ3R.S.比+15mmの直径355mm、リアは同一直径290mm。

むむ?キャリパがグレー?赤くないという事は・・・?

 

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タイヤはブリヂストンPOTENZA S001。サイズは245/35R19。

メガーヌ3R.S.でも限定車でPOTENZAが使われたけど、S001の実力はいかに!?

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ルノーマルチセンス。5走行モード切替で、メーターデザイン/間接照明/エアコン/シフトプログラム/エンジンサウンドの

変更が出来ます。それぞれデフォルトの組合せはありますが、お好みで設定も可能です。

RACEモードだと、パドルシフトでしか変速ができなくなり、横滑り防止装置なし、4Controlが100km/hまで逆位相(!)、

高回転まで引っ張ると「バフォ!!」と変速し、シフトダウンで「パパパパン!」とバックファイヤ音も出るように。

スピーカーからエンジンサウンド(ALFAのツインスパークみたいな音)が出るようになります。

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センターの赤ステッチが競技車両ムードに。昔はビニールテープ巻いたなあ。

左側はクルーズコントロール+スピードリミッター。右側はメーター内の表示切替。

右後ろにはオーディオリモコンのサテライトスイッチも。

パドルシフトは固定式なので、旋回時でも見失わず確実に手が届く長めサイズ。アルミ製?

左がダウン、右がアップです。

SPORT/RACEモード時はブレーキを強く踏んで左パドルを長く引くと複数飛ばしのシフトダウン

マルチシフトダウン」が使えます。MTより速く確実にギアチェンジ可能。

そして、ルーテシア4R.S.から採用の、スタートダッシュを極める「ローンチコントロール」も

標準装備。これも2ペダルならではの装備ですねえ。

 

では次回は室内編で。

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