摩耗の限界!

2018.08.06.Mon DIARY

こんにちは新人メカニックの石塚です。

 

今回は自動車の基本的な動きの、「走る」「止まる」「曲がる」の中で一番重要な、止まるを支える部品のお話をさせていただきたいと思います。

止まるために自動車にはホイールと一緒に回転する、ディスクローターか、ブレーキドラムの2種類があります、これはフェラーリだろうが軽トラだろうが、基本構造は全く同じものがついていて、

ホイールと同じ回転をするディスクやドラムを摩擦の力で止めようとして車は止まっています。

摩擦の力で止めているので、あたりまえですが摩耗するので消耗品として交換しなければいけません!

それがよく言うブレーキパットになり、12か月点検や車検時にはパットがあとどれぐらいあるのかを、記録簿に書かなくてはならないので、どの車に積んである記録簿にも書いてあって、

「あとどれぐらい走ったら交換したほうがよいのか?」の大体の目安になるはずだと思います。しかしパットだけを交換していればいいわけではなく、

減りやすいのがブレーキパットなのであまり交換するイメージはないかと思いますが、使用限界が来たら、パットを受ける側のディスクも交換しなければなりません。

これが厄介なことに使用限界が分かりにくく、「まだいけるんじゃないか?」と思ってしまう人も交換をお勧めされた方の中にはいるかと思いますが、

早めに交換しておかないと事故を起こす原因となってしまう可能性となるので、できるだけ早くに交換をお願いしたいです。

 

DSCN4738

 

これは新品から1000kmしか走っていないディスクで表面には段差もなく摩耗も少ないきれいな状態です、ですが減ってくると

 

DSCN4737

 

とても段差ができ、摩耗限界に達したものは、摩耗していない場所と比べて摩耗が2mm以上となってしまいます、こうなってくるとパットへの摩擦力が強くなってしまって

せっかくパットを交換してもすぐになくなってしまったということになりかねません!

とは言っても2mmまで摩耗が達するのは一部の方を除いて7.8万キロ走った方のみなので、そこまで神経質にディスクの摩耗をチェックする必要はありませんが、長くなろうと思っている方は、

ぜひ早目の交換をおねがいいたします!

 

ただ一部のパットを限界まで使おうと思っている方のみ要注意です、パットが完全になくなると、パットの裏側についている金属のプレートが直接ブレーキディスクにあたることになります。

そうなると硬い金属同士が強い力で押し付け合いながら、高速回転することになってしまって、あっという間にディスクがなくなり、完全にブレーキが利かなくなってしまいます。

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分かりづらいですが右側は摩耗限界を迎えて、金属のプレートが完全にディスクにあたった跡があります。これが長く続くと

 

DSCN4741

 

この様な感じでディスクがペラペラになり、このディスクの場合は本来減らない位置まで割れてなくなってしまっています。

こうなるとブレーキのいたるところに影響があり、修理費用がとんでもなくなってしまいますし、

走ってる時に突然ブレーキが利かなくなるという、恐怖体験をすることになってしまいますので、

できるだけパットは早めに交換して、安心して止まる車のまま乗っていただけたらと思います!

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