ミニチュアで辿るルノーの高級車の60年・・・6「ルノー サフラン」

2011.09.09.Fri DIARY

ルノーの日本未導入という不遇な時が約2年続きましたが
それを救ったのは、あの「ヤナセ」でした。
とはいっても、「フランスモーターズ」という別会社をつくり、ヤナセの本拠「芝」
をはじめ、町田や駒沢、練馬などで小規模な店舗ながら、再出発をしました。
自宅に程近い駒沢の店舗には行ったことがありましたが、ヤナセの中古車
センターを改良したもので、246からずいぶん中に入った住宅街の一角に
お店がありました。今はマンションが建っていて当時の面影は微塵もありません。

さて、そんなブランクの間に本国で「ルノー25」の後継モデルにあたる「サフラン」
が発売となりました。
数字のネーミングに終わりをつげ、「トゥインゴ」「クリオ」に続く「サフラン」
「ルノー25」の次は「ルノー27」か・・・それとも「ルノー35」か・・・
なんていろいろ想像してたりしました(笑)
それにしても、拍子抜けするネーミング。クルマの内容は、「ルノー25」を大型化
洗練させ、いっそう高級に、しかもさらなる電子装備の充実、そして、BMWの
チューナーで有名な「ハルトゲ」の力を借り四駆+ツインターボのハイパフォーマンス
モデル「サフラン・ビターボ」を登場させるなど話題も豊富でした。
日本には、シトロエンXMやプジョー605と同じV6エンジン搭載モデルが導入。
もちろん、あの豪華装備の「バカラ」もラインアップ。
「ルノー25」の最後期にあった他方向電動ランバーサポートや電制サス、リヤ
パワーシート、DSP内臓のオーディオなど国産高級車顔負けの豪華装備の
オンパレードでした。
しかしながら、高級車で5ドアハッチバックというコンセプトは、日本では受け入れ
られず、敢え無く前期モデルで輸入は終了。
(シトロエンXMはそこそこ売れたのに・・・)

マイナーチェンジ後のモデルは導入されませんでした。ただ、導入するべくサンプル
輸入はされていたようで、芝にあったヤナセの系列会社の社長が、シャンパン色の
「イニシアル」に乗っていたのを、あの界隈でよく見かけました。
「バカラ」のネーミングはこのマイナーチェンジ後に消滅、「イニシアル」「イニシアル・パリ」
という新たなフラッグシップグレードが登場、後の「ラグナ」や「クリオ」にも採用されました。
このマイナーチェンジモデルは、ボルボ製とも言われる直列5気筒2.5リッターエンジン
という、珍しいものでした。
日本におけるルノーの高級車は、「サフラン」の在庫がはけた97年を最後に終わってしまい
ました。(正規輸入での)

本国では、次なる高級車が・・・

次は、2代目「メガーヌ」や「アバンタイム」の彫刻系デザインの集大成ともいえるあのクルマ

ルノー横浜青葉ブログへ続きます。

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