ルノー小平セールスアドバイザーの田中です。
今日は少し虫の居所が悪かったので、試乗車フェンダーを凹ませてみました。
ひと思いにベッコリとやってやりましたが何か?
「ちょっとこの人何してんの!?」って・・・・。
はい、そんな訳ありませんよね。もちろん冗談です。
実はルノー車の多くは古くから樹脂フェンダーを採用しています。
ご存知なかった方は驚きますよね。
ルノーはSABIC(サウジ基礎産業公社)のイノベーティブプラスチック事業と樹脂フェンダーの開発で
長年にわたる協力関係を築いており、樹脂フェンダーは1989年にルーテシア16vで初めて採用しました。
今ではより進化した素材「NORYL GTX樹脂」で製造された特殊フェンダーが採用されています。
スチールと比較して軽量なので燃費や車両の軽快な動きにも貢献しますし、
製造から廃棄までに発生する温室効果ガスを最大47%削除するなど環境面においても優れています。
また、衝突対象者(対象物)のダメージを少しでも軽減する役目も担っており、
多少ぶつけた程度では凹まないし傷もつかないのでオーナーにとっては助かりますね。
樹脂ゆえに深い傷が入っても錆びることがありません。
もちろん、その奥の内部骨格は強靭なので乗員保護の観点はご心配なく。
それにしてもコレ。樹脂フェンダーに見えますか?
ドアの色と比較してもまったく色の違いがないので見分けがつきません。言われるまで気づかないのでは?
現在は定かではありませんが、当時この樹脂フェンダーの塗装は特許技術と聞いています。
非常に高熱になる塗装工程にも関わらず、スチールと一緒に塗装でる樹脂ということだそうです。
素材の組み合わせにより、樹脂といっても様々な特性をもたせることができるのですね。
ご来店の際は是非フロントフェンダーを観察してみてください。
ちなみに、「NORYL GTX樹脂」はポリアドと変性ポリフェニレンエーテルとの導電性ブレンド。
・・・・・・、さすがにここまでいくと専門外です。