ルノー小平セールスアドバイザーの田中です。
私がルノーに携わることになったのはルノー八王子の新規開店と同時の2003.4月のこと。
時はカングーⅠ型のph1(1400cc4AT)、メガーヌⅠ・セニックⅠの最終型が主役だった時代。
今回は記憶と資料を辿りながらカングーのオリジナルモデルにスポットを当ててお話できればと思います。
なにせ薄れゆく記憶を呼び起こしながら書き記します。
故に追記・訂正・画像追加はご愛嬌と思ってお付き合いください。
カングーのノワール(黒)化。
その先駆けとなったオリジナル仕様は遡ること2007年4月。
その当時、初代カングーが最終型のph3にマイナーチェンジされた時。
その時話題になったのがメタリックボディカラーは「ボディカラー同色モール仕様」というものでした。
ボディカラーによって黒モール仕様とカラーモール仕様の2本立てがレギュラーモデルだったわけです。
カングー=ブラックモール。当時からブラックモール仕立てはある意味アイコンになっており、
そのご要望に応える形で無塗装素地の前後バンパーとサイドドアモールを装備した
「カングー WT ブラックモールPACK」が誕生しました。
ちなみに「WT」は当時母体であった販売会社の日産プリンス西東京(WestTokyo)に由来します。
2007年7月。
さらなるノワール化を提案するべくスペシャルモデルを考案しました。
それが画像の黄色カングー「カングーWT versionⅠ」と追加仕様の「カングーWT versionⅡ」 です。
versionⅠは日本未導入の4WDモデル「KANGOO4×4」の前後大型ブラックバンパーを象徴としたモデルでした。
さらにフェンダーモールやルーフレールを追加してオリジナルに仕上げました。
ただしこれらの装着は容易な作業ではなく、当時は手探りの項目も多くかなりの時間と努力を費やして商品化したことを覚えています。
大きいところだとフロントバンパーを装着するためにフロントインナカバーをも交換する必要がありました。
「他にはない特別なカングーを自分達の手でお届けしたい」そんな想いを込めた特別な仕様でした。
その想いは留まることを知らず、versionⅠの成功を糧に追加派生仕様の「カングーWT versionⅡ」を登場させます。
versionⅡは当時のベーシックグレード、「オーセンティック」をベースに仕上げられました。
Ⅰ同様の大型フロントバンパーと、さらに大型となったフェンダープロテクターを組み合わせました。
今ほどインターネットなどが普及していない時代にWTと出会って頂いたオーナー様。
いまでも元気良く走っているWTversionに会うと、本当に有難くて嬉しい気持ちで一杯になります。
・・・そして2009年9月。
カングーはⅡ型へフルモデルチェンジ。
カングークルールに代表される前後ブラックバンパーを纏った限定車たち。
この頃になるとブラックバンパーのカングーは市民権を得た人気モデルとなりました。
そして私たちは「カングーⅡ WestTokyo version」の製作に取り掛かります。
カングーのノワール化は止まらない。
《カングーノワール誕生秘話》はまだまだ続きます。
そのお話はまた次回、近いうちに
2018.07 記事 ルノーNT販売限定車 カングー・ノワールマットご用意しました
ルノー小平 セールスアドバイザー
ルノー・スポールスペシャリスト
田中 友(たなか とも)