ルノー小平セールスアドバイザーの田中です
ご存知ですか? その昔ルノーが関わった車が日本で生産されていたことを。
タクシーとしても多くの人々の生活に根付き便利で愛されていたことを。
はい、ということで少し以前のお話ですが今回は八王子市の『日野21世紀センター・オートプラザ』にお邪魔した時のお話です。
前回は私がルノー八王子店勤務時代の十数年前。初々しい時代であります。
お目当てはもちろん「日野ルノー」です。
日野自動車とルノー公団が技術提携をして日本で生産していたクルマです。
日野自動車の歴史を辿ることができるこちらの施設。
年表をみればきちんと「ルノー公団」の記述もあり、当時のパンプレットや写真も展示されています。
ルノー乗りなら一度は訪れていただきたいです。
軽食や限定ミニカー、バスをはじめ沢山の展示車両、体験コーナーもあるのでご家族にもお奨めです。
さぁ、【日野ルノー4CV】 もうデザインだけで素晴らしい。個人的に惚れ惚れしちゃいます。
しっかりフロントにはルノーロザンジュ(エンブレム)がついています。よく見るとHINOとRENAULTの連名なのが面白いですね。
前後ドアハンドルが外側についてます。Bピラーに前後ドアの蝶番がついて蝶の羽のように開閉します。
さらにおしゃれなのはリアフェンダーのこの細工!
エアダクト?なにか機能しているのでしょうか。覗いただけでは分かりませんでした。
デザインのトピックがありすぎて困ってしまいます、全方位これデザイン。
ところでこれほどグラマラスなフェンダーは一枚の鉄板からおこしているのでしょうか。
まさか職人さんがトンカチトンカチ叩き出して作っていませんよね?
現代よりも手作業が多かったでしょうし、その製造過程もすごく興味があるわけです。
フォルクスワーゲンさんのビートルではないけれど、
ルノーもこのデザインで歴史を紡ぐことができたのでは?と思えるほどシンボル的なデザイン。
駆動方式はRR(リアエンジンリアドライブ)。これって現行トゥインゴの遠い御先祖様では?
寸法はトゥインゴ比で長さ-3cm 幅-22cm 高さ-6cm。幅以外は似通ったサイズですね。
というよりここまでコンパクトな車にも関わらずこの抑揚をつけたデザイン。現代のクルマが箱に見えてしまいます。
リアエンジンの放熱フィンがRR然として今でもカッコいい。前後Theバンパーがとても素敵です。
ピョコッと横に飛び出している黄色い部分はウインカーです。
車重は脅威の560kg。そこに748ccの直列4気筒エンジンをリアにマウントして、【最高出力21ps、最高速度87km/h】。
現代ではなんてことのない数字ですが、タクシーとして日々丈夫に必要充分な動力を得ることができたのでしょう。
対して現行トゥインゴは+470kgの1030kgながら897cc直列3気筒エンジンターボ。
時は1957年。遡ること63年、人の技術はこうもクルマを進化させるのですね。
開館したら是非訪れてみてくださいね。
21世紀センター・オートプラザ // AUTOPLAZA
東京都八王子市みなみ野5-28-5
TEL:042-637-6600
最寄駅:JR横浜線「八王子みなみ野駅」徒歩15分
(2020.5.31まで休館中 ※4/23現)
ルノー小平セールスアドバイザー
田中 友(たなか とも)