暖冬と言われる今年の冬ですが、それでも寒くなってきました。特にこの時期は寒暖差に体が付いて行けず、体調を壊される方が多くなると思います。皆様、お体には十分お気をつけ下さい。そんな私もだいぶ危ないですが・・
盛岡の今朝はマイナス7°まで下がりました(🥶) 今朝の🐶の散歩(朝6時頃)では顔が痛くなる寒さでした・・
さて、ルノーの車はほとんどがFF(フロントエンジン・フロントドライブ)のため、リヤタイヤには駆動力がかからず、極端に言えば『ただ一緒に回っているだけ』になります。普段は気にしなくて全く問題無いのですが、冬場の特に濡れた路面を走ったあとや洗車した後にすぐに車を止めてしまうと、翌朝ブレーキ(特にドラム式ブレーキの車)が凍り付いてしまいます。 最悪リヤブレーキが固着しタイヤがロックされたまま引きずってしまいタイヤにフラットスポット(平らに削れる)が出来てしまい、タイヤをダメにしてしまう可能性があります。
ブレーキに熱がかかればすぐに溶けて蒸発しますので固着の心配は無いのですが、固着し回転しない状態ですとそもそも熱がかかりません。そうなってしまうとドライヤーや熱めのお湯(また凍る心配があるので、あまりお勧め出来ませんが・・緊急時は有効です)などでブレーキを温めて氷を解かさなければ走ることが出来ません。
そこで! 停車時にかけるパーキングブレーキ(サイドブレーキと以前は言っていました、いわゆる、車を止めた際に手でギュッと上に引いたり、左足で奥に踏み込んでかけるブレーキ)ですが最近のルノー車は電動になっています。しかも、エンジンを止めると自動でかかり、解除も自動なので普段は全く触る必要のない『フルオート』ですのでとても便利ですよね。ただ、この『自動』が雪国には多少厄介で、任意でこの電動パーキングブレーキを掛けずに車から離れたいと思うといくつかの操作を覚える必要があります。基本的にエンジンを止めてからブレーキを踏んで、電動パーキングブレーキのスイッチを押し下げると解除出来るのですが、残念な事に車から降りようとドアを開けた瞬間に車が勝手にパーキングブレーキを掛けてくれます・・安全のための機能なので仕方ないのですが、それでもパーキングブレーキを掛けないで車から降りたい場合の操作方法をお知らせします。
①いつも通りエンジンを切る
②運転席のドアを1度開閉する(ハイブリッド車は不要)
③ブレーキを踏まずにエンジンスタートボタンを1回押す
④ブレーキを踏んでから、電動パーキングブレーキスイッチ(赤く光っています)を押し下げると解除され赤いランプが消えます。
⑤その状態でドアを開けてもパーキングブレーキはかからず、システムもオフになりますので、いつも通り、ドアを閉めて車にロックを掛け、離れて下さい。
以上でパーキングブレーキを掛けずに車から降りる事が出来る操作になります。ただ、変速機等に負担がかかる可能性もありますので、極力『 平坦な場所 』にて行ってください。基本はあくまでも安全のために、止まっている車が動かないようにかける大事なブレーキですので、状況的に車の下や、ブレーキがかなり濡れていると思われる状態のまま一晩置くような場合のみの使用に留めて下さい。
多少ブレーキが凍り付いてしまっても、回転さえすれば走ってブレーキを踏めばブレーキにはかなりの熱がかかり、すぐに解けますので問題ありません。怪しいと思った時は後ろのタイヤ両方が回っているかどうかの確認を、可能であれば外で見れる人にお願いして下さい。特に圧雪や凍結路ではタイヤと路面の抵抗が少ないため、少し固着しているだけで簡単にタイヤを引きずります。回転しないと熱がかからず、いつまでも氷が解けませんのでかなり危険です。その状態で気づかず走り続けるとタイヤが回転していない事を車が感知しABS等のエラー表示がいくつか出る場合もありますが、固着が無くなり回転するとエラー表示も消えます。アスファルトの上を走れれば、タイヤに回転しようとする大きい抵抗がかかりますので、そこで固着がはがれる可能性もあります。
この症状は『ルノーだから』ではなく、どんな車でもブレーキ(特にドラムブレーキ)の構造は同じですので起こる可能性があります。
ご不明な点などございましたら、お問い合わせください。