こんにちはkarashimanです。
先日、こんな通達がきました。
エンジンオイルの劣化による車両火災について…!
読んでびっくりしました。
現在車両火災の原因の1位はエンジンの163件だそうです。
しかもエンジンオイルの劣化が原因・・・?
ただし、皆さん勘違いしてはいけません。
劣化が原因といっても、オイル自体の質が悪いのではなく、
オイル交換をしていないので劣化している が正解です。
では、なぜオイル交換をしないと車両火災につながるのか・・・
エンジンオイルは、潤滑、冷却、防錆、密封、洗浄を5人のこびと達が仕事をしています。
潤滑 : 金属と金属の間に入り、摩擦抵抗を減らしてくれます。
冷却 : 燃焼や摩擦によって発生する熱を吸収し、外部に熱を放出します。
防錆 : 油膜を作る事により金属が空気に直接触れないようにします。
密封 : 油膜を作ることによって、小さな隙間を埋めてくれます。
洗浄 : エンジン内部のカーボンなどの汚れを落し、オイル内部に取り込みます。
この5人のこびとたちがしっかり仕事をしているうちは、エンジンは安心です。
しかし、この5人には天敵ががいます。
それは、熱です。
オイルは熱によって、成分が分解されてしまいます。
残念なことに分解された成分は元に戻ることが出来ないらしいです。
(一般的に高くて良いオイルは耐熱温度が高くなりますので、分解しにくいです。)
この基礎知識がわかれば、後の説明が楽です(*^^)
オイルは熱により成分が分解されてしまい、まずはサラサラになっていきます。
サラサラになることで、油膜が作れずに、潤滑、密封の効果が下がります。
そうなると金属の摩擦が増えてしまい、スラッジなどが出てきます。
さらに使用を続けると、今度はオイルがドロドロになって行きます。
このスラッジやドロドロになったオイルのせいで、オイルがエンジン内をうまく潤滑しないために、冷却効果も下がります。
そして最悪の結果、ピストンが焼きついて、エンジンを破損させ、穴が開きます。
そこからオイルが飛び散り、高温になっているマフラーにかかり火災を起こしますヘ(゚◇゚)ノ~
このようなことが起きない為にもエンジンオイルは定期的に交換をしてください。
ちなみにルノー福岡中央では、早めに…5000kmもしくは6ヶ月での交換をお勧めしております。
エンジンオイルが劣化したのがわかる目安として・・・
エンジンのパワーが落ちたり、エンジンからの音が大きくなってきたら注意してください。
エンジンのパワーが落ちると燃費が悪くなりますし、音が大きくなってきたということは、油膜が弱くなっていることになります。
もうすぐお盆休みになります。長距離運転される予定の方は、休み前に点検をお勧めいたします。
エンジンオイルの交換、エアコンの点検は必須ですよ(^_^)
たまには整備士らしいブログを書いてみました…