ルノーとBell & Ross

NEW 2026.09.21.Mon INFO

なぜルノーF1はフランスの時計ブランドを選んだのか

こんにちは。

ルノー神戸のサワイです。

前回のブログでは、

「なぜ高級時計ブランドは輸入車メーカーと手を組むのか」

というテーマでお話ししました。

フェラーリとウブロ。

ランボルギーニとロジェ・デュブイ。

ベントレーとブライトリング。

メルセデスAMGとIWC。

そしてルノー。

実はルノーにも特別なパートナーがいました。

それがフランスの高級時計ブランド

Bell & Ross(ベル&ロス)

です。

今回は、なぜルノーがBell & Rossを選んだのか。

そして、その関係から見えてくるフランスブランドならではの価値観についてお話ししたいと思います。


Bell & Rossとはどんなブランド?

Bell & Rossは1994年に誕生したフランスの時計ブランドです。

航空機のコックピット計器をモチーフとしたスクエアケースが特徴で、

「視認性」

「機能性」

「信頼性」

を徹底的に追求しています。Bell & Rossは航空計器から着想を得たデザインで知られ、プロフェッショナル向けのツールウォッチとして評価されています。

派手な装飾ではなく、

本当に必要な機能を美しく仕上げる。

この考え方はどこかルノーにも通じるものがあります。


2016年、ルノーF1とBell & Rossが出会う

2016年。

Bell & RossはルノーF1チームの公式パートナーとなりました。

当時のルノーF1はワークスチームとしてF1へ本格復帰したばかり。

Bell & Rossもまた、新たな挑戦の場を求めていました。

そして誕生したのが

R.S.シリーズ

です。Bell & RossとルノーF1のパートナーシップは2016年に始まり、毎年F1から着想を得たR.S.コレクションが発表されました。


ただのコラボではなかった

多くのブランドコラボは、

ロゴを入れて終わりです。

しかしBell & Rossは違いました。

F1マシンに使用される素材。

空力性能から生まれるデザイン。

コクピットの計器類。

ステアリングの操作系。

それらを時計のデザインへ取り込んだのです。Bell & Rossは単なるロゴ展開ではなく、レースの世界で使われる先進技術や素材を時計に反映させることを重視していました。

特に初代のBR-X1 RS16は、

カーボン素材やチタンを使用し、

まるでF1マシンの一部を腕に着けるような存在でした。


なぜルノーはBell & Rossだったのか

ここが非常に興味深いところです。

実はルノーには、

もっと有名な時計ブランドを選ぶ選択肢もあったはずです。

しかしルノーが選んだのは、

同じフランスブランドであるBell & Rossでした。

両者には共通点があります。

  • 技術を大切にする
  • 機能美を追求する
  • モータースポーツへの情熱
  • フランスらしい独創性

Bell & Ross自身も、この提携について

「高性能とハイテクという共通の価値観を持つ2つのフランスブランドの結び付き」

と表現しています。


アルピーヌになっても続いた関係

2021年。

ルノーF1チームは

アルピーヌF1チーム

へと名称変更されました。

しかしBell & Rossとの関係は終わりませんでした。

新たなアルピーヌカラーであるブルーを採用した限定モデルが発表され、パートナーシップは継続されました。

これは単なるスポンサー契約ではなく、

ブランド同士の価値観が一致していた証拠なのかもしれません。


カングーにも通じる「機能美」

私はBell & Rossを見るたびに、

少しカングーを思い出します。

一見すると不思議な組み合わせかもしれません。

しかしどちらも、

派手なラグジュアリーを追求しているわけではありません。

使いやすさ。

視認性。

機能性。

その結果として生まれるデザイン。

Bell & Rossの時計にも、

カングーのデザインにも、

そんな共通点を感じます。


フランスブランドの魅力とは

ドイツ車にはドイツ車の魅力があります。

イタリア車にはイタリア車の魅力があります。

そしてフランスブランドには、

独特の感性があります。

合理性だけではない。

感情だけでもない。

機能とデザインを自然に融合させる。

Bell & Rossとルノーの関係は、

まさにその象徴ではないでしょうか。


最後に

皆さまはBell & Rossというブランドをご存じでしたか?

私は時計好きのお客様とお話をしていて、

改めてルノーとの共通点の多さに驚きました。

クルマも時計も、

単なる道具ではありません。

そこにはブランドの哲学があります。

だからこそ面白いのです。

次回は少し個人的なお話。

最近私が気になっている

モーリス・ラクロア AIKON #tide

について書いてみたいと思います。

海洋プラスチックを再利用したこの時計に、

なぜ私が惹かれているのか。

もしかすると、その理由もルノーに通じているのかもしれません。

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