こんにちは、ルノー札幌の谷野です。
カングーをご購入頂いたお客様より「リヤシートを畳んで荷室を使用する時の段差と傾斜を無くしたい」とのご要望を頂戴いたしました。そのお客様はガンガン荷物を積み「働く車」としての使用を想定している為「サーッ」と引っかからずに荷物を奥まで積めて「サーッ」と手前に引っ張り出したい!との事でした。
カングーはリヤシートを畳むと最大で約1,800mmの奥行きを確保できるのが特徴なのですが、若干の傾斜と段差が出来てしまうのです。確かにその段差に荷物が引っかかってしまうかも…。
だったら、荷室を完全にフラットになるようにしましょう!
当初は「そんなの荷室に一枚物の板を敷けば簡単でしょ!!」と考えていたのですが、一枚物で荷室の形にカットするのも大変だし、それを荷室に載せたり降ろしたりは至難の技。しかもリヤシートに人を乗せたい時もあるでしょうし、せっかくなら分割可倒式も活かしたい。
カングーをカスタムしている方をインターネットで検索してみたり、カングーをお仕事で使って頂いている方の意見を聞いてみたり色々情報を収集し様々な検討を重ねた上で「カングー荷室フラット化」を実行すべく求めホームセンターへ。
材料はコストと加工しやすさから「木材」に決定。あらかじめ採寸した数字から材料の必要数を割り出し、掛かる材料費を計算。完成のイメージと費用をお客様にお伝えしたところ「それでお願いします!」との事で「カングー荷室フラットキット」の製作がスタート!
材料のカットはホームセンターにお願いし、後は組み立てるのみ。
「物を作るのってやっぱり楽しい!」「私、小さい頃から工作は得意だったんです!」
…なんて言うと、私が最初から最後まで作ったように聞こえますが、実は構想の段階から強力な助っ人にお願いした事もありスムーズに完成。と言うかほぼその方に製作していただきました(笑)
出来栄えはご覧の通りでご要望どおりの「フラットな荷室」が完成いたしました。
勿論片側だけ人が座ることも出来ます。荷物の積み降ろしは断然スムーズですし、元々のカーペットの状態より掃除もし易くなりました。
カングーで車中泊をされる方にもこれがあると更に快適に車中泊が出来ると思いました。
今はなかなか出かける機会も少ないとは思いますが、こんな時だからこそDIYでカングーの車中泊用のキットを作成するなんていうのも悪くないですよね。
本当に少しでも早く収束する事を祈るばかりです。