コロンボ氏とカタログ

NEW 2026.01.12.Mon DIARY

こんにちは、ルノー札幌の谷野です。

大掃除をしている時に古いカタログなんかが出てくるとそこで手が止まってしまい、大幅なタイムロスが生じてしまうのは私だけでしょうか??

ここからはおっさんの戯言、ちょっと長くなりますが昭和の話にお付き合いください(笑)

世の中はペーパーレス化へまっしぐら。ルノーも昨年秋に登場した新型ルーテシアでルノー車のラインナップすべての紙カタログが廃止になりました。クルマのカタログだって紙の時代じゃないでしょ!ってのは当然な流れですよね。

 私が子供の頃、居間のテーブルの上に車のカタログ(某国産車ですが)が置いてあるなと思ったら、数日後我が家にごっつい大きな黒いカバンを持った背広のおじさんがやって来るのです、夜の7時位に。

少しだけ刑事コロンボに風貌が似ていたその人はディーラーのセールス氏。そのカバンから出てくるのはこちらもまたごつい計算機、そして透明なクルマの絵の後ろに色が塗られた厚紙を入れて車のボディカラーをイメージする“カラー見本”、何やら分厚いファイルなどと一緒に我が家のテーブルの上に置いてあったのと同じカタログが出てきて、それらを並べたと思ったらそのうちにカタカタとごつい計算機をたたき始めるんです。「イヒヒヒ」と少し特徴のある笑い声や、時折「ウーン」みたいな困ったとトーンの声の会話を両親と交わしながら何やら込み入った話をしているんだな、とテレビでアニメなんかを見ながら子供なりに観察しておりました。

そうこうしているうちに向かい合わせで座っている両親とセールス氏の間でちょっと大きな紙が行ったり来たり。そして少し残っていたお茶をすすりこんでテーブルの上に並んでた物をごついカバンにしまい込み満面の笑みでお帰りになるセールス氏、そしてこちらも満面の笑みでセールス氏を玄関先で見送る両親。

玄関先から居間に戻って来たちょっと得意げな顔をした父から「今度この車にしたぞ」とカタログを指さしながら宣言されるんです。それはもう子供ながらに我が家に新しい車がやってくると嬉しくて舞い上がるような気持ちになったものです。

コロンボ氏と我が家は私が高校生になる位までの間に何台かお付き合いがあったのですが、テーブルの上にカタログが置いてあるのは近日中にコロンボ登場のサイン。そのカタログは前もってコロンボ氏が持ってきていたのか、父がいつの間にか貰いに行ってたのかは謎ですが、今思えばテーブルの上のカタログは新しい車が欲しい父が母に対してにジャブを打つ為に置いたのかもしれないな、とかグレードやカラーを選択するために何度も読み返していたのだろうか?とか色々な思いがよぎります。恐らくそのカタログを見ながら両親の間では様々な攻防が繰り広げられていたのでしょう。そして私の中では新しい車が我が家にやってくる前兆の心弾む冊子として子供ながらにワクワクしながら食い入るように眺めたものでした。

 そんな私がなぜか今ではコロンボ氏と同じ仕事をしている訳ですが、今や夜の7時頃にお客様のお宅で商談なんて殆ど無いですし、ごつい計算機も透明な車の絵のカラー見本も分厚いファイルもだいぶ前からパソコンやタブレットでスマートにもっと高度な事が簡単に出来てしまう時代。オプションを含めた状態で、選択したボディーカラーの画像が色々な角度から見れちゃいますからね。

コロンボ氏は今どうしているんだろう?とか考えながら、かなりのタイムロスとなってしまいました。

試乗申込はこちら
カタログ請求はこちら

Renault Japon OFFICIAL SNS