「無車検車」を減らすために「車検シール」の貼り付け位置を変更?!
運転席右上に移せば本当に減る??
国土交通省は6月22日に、自動車のフロントガラスに貼り付ける検査標章、いわゆる車検ステッカーの標準位置を、運転席から見て右上端へ移動させると発表していたのをご存じだろうか?
位置が違っていても罰則等はありませんが、車検証の電子化に伴い令和5年の1月施行の予定のまま、まだ決定ではないみたいですが…。
果たして今後どうなるのでしょうか?
検査標章は、自動車検査証の有効期間が満了する時期を示すもので、現状ではクルマの前面ガラスの内側に前方から見やすいように貼り付けて、表示するように定められています。
細かくいえば、今まではルームミラーを有するクルマはその前方の前面ガラスの上部に、その他のクルマは運転者席からもっとも遠い前面ガラスの上部に貼りつけることが指示されていました。
ではなぜ検査標章の貼り付け位置を変更するのか?
「シール記載の有効期限に所有者が気付きやすくし、うっかり失効(車検切れ)を防ぐのが目的」というのが国土交通省の見解。
実は、車検切れのままで走行していた車両が0.11%あったそうです。
なお車検の有効期限が切れたまま公道を走った場合、違反点数6点(前歴がない場合)、道路運送車両法により6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金。また、車検が切れたクルマは、自賠責保険の有効期限も切れているケースが多く、そうしたクルマで公道を走ると、違反点数12点(前歴がない場合)、1年6カ月以下の懲役または80万円以下の罰金と、かなり重罪扱いとなるので皆様ご注意を。
本年納車のお客様の新車から、運転席右上に貼っている秋山でした。