ルノーでも人気のハイブリッド(E-TECH)。
日本におけるハイブリッド車の保有台数は右肩上がりで増え続けており、令和2年3月現在、国内では約930万台のハイブリッド車が使われています(一般社団法人 自動車検査登録情報協会 令和2年統計より)。おそらく現在では1,000万台以上かと。
燃費が良く環境負荷も少ないなど、いい事尽くめのようですが
果たしてそうなのか??
ワタクシ秋山も、商談の際は必ずお客様の使用状況をお伺いし、ガソリン車・ハイブリッド車それぞれのメリット・デメリットをお伝えした上でご判断いただくようにしています。
私自身の頭の整理も兼ねて簡単に纏めてみましたのでご参考まで。
〇メリット
燃費性能が良い
まず挙げられるのは燃費性能です。ガソリン車とハイブリッド車の最大の違いは、電気で走行できるか否かであり、電気で走行する間はガソリンが不要なので、燃費が良くなるのです。
電気走行中はCO2が出ない
車の排気ガスには、人の健康や自然に害を与える物質が含まれており、大気汚染問題をもたらしています。また排気ガスに含まれるCO2は地球温暖化の原因にもなっています。CO2の量を減らすことは喫緊の世界的課題なのです。ハイブリッド車は、バッテリーに蓄えられた電気を使って走行している間は、燃料を燃焼・爆発させて動力にする必要がないため、CO2の排出は一切ありません。今後、ソーラーパネルなどを利用して充電できるようになれば、環境保全へのより大きな貢献が期待できます。
エコカー減税の対象になっている車種が多い
環境に配慮した自動車を購入することで、購入時にかかる費用を抑えることができるエコカー減税も、ランニングコストを抑えるうえで役立ちます。ハイブリッド車には、購入時の減税などがあります。
※「エコカー減税」とは、燃費性能や排出ガス性能に優れた自動車を対象に、自動車取得税と自動車重量税を免税・軽減する優遇措置のことです。
一方、「グリーン化特例」とは、燃費性能や排出ガス性能が優れた自動車を対象に自動車税、軽自動車税を減税するとともに、新車新規登録から一定期間経過した自動車に対しては逆に税を重くする制度です。
●デメリット
ハイブリッドシステムの修理費用・維持費が高い
ハイブリッドシステムはエンジンとモーターの二つの機構を積んでいる為、万が一故障したときの修理費用は高額になりがち。故障個所によっては数十万になる可能性も。保証が切れた車両はそのあたりも念頭に置いておかないと思わぬ出費に驚くことになるかもしれません。
車両価格が高い
最新技術が多く搭載されている為、ガソリン車と比べると30万~100万円ほど高額になります。
また初年度登録から13年を超えると、自動車税が15%と重量税39%が上がるのも注意点です。
静かすぎる
とても静かなところがハイブリッド車のメリットなのですが、逆に安全面から考えると歩行者が車に気づきにくいので運転には十分な注意が必要です。
ハイボルテージバッテリーの寿命
ハイブリッド車には走行モーター用のハイボルテージバッテリーが搭載されています。バッテリーである以上いつか必ず寿命が訪れます。普通のバッテリーも搭載している為、こちらも定期交換が必要な消耗品です。ハイボルテージバッテリーは直ぐに寿命を迎えるものではありませんが、数十万単位の交換費用はかかるはず。殆どはメーカー保証がついていますが、保証がない状態のハイブリッド車は、この辺も維持費として考慮すべきかと思います。
商談時にお客様に確認するのは主にこの点です。
車両の買い替えサイクルが長い方には、内燃機エンジンの車両もお勧めしています。