Le syndrome des Galápagos – ガラパゴス現象(インテリア)

2022.08.21.Sun DIARY,INFO

意外と知らない方も多いこの事実。

右ハンドルの輸入車に乗ったとき、ウインカーレバーを操作したつもりがワイパーレバーを動かしてしまった。。。そんな経験はありますよね?
ハンドルの位置が変わっているにもかかわらず、ウインカーはなぜか左のまま。いったいなぜなのでしょうか。それには、きちんとした理由があったのです。

右ハンドルの場合は右に、左ハンドルだと左に装着されるウインカーレバー。
空いた方の手でシフトレバーを操作する関係上、2つのレバーが同一の位置に存在していると、操作が煩雑になるのでこのような位置関係が理想的なはずにも拘らず、イギリスのように左側通行の国から来た車や、右ハンドル仕様の輸入車のウインカーレバーは、本国仕様と同様に左についたまま。
これは一体、どういうことなのでしょうか?

そこには国際的な基準が、大きく関係しています。

国際的な工業規格に、ISO(国際標準化機構)が存在します。

この規格には車の操作系に関する規定もあり、そこでは「ハンドル位置に関係なくウインカーレバーは左側に、ワイパーレバーは右側に設置する」と規定。
輸入車はこのISOの基準に沿ってウインカーレバーが取り付けられており、それは左側通行で右ハンドルのイギリス車でも変わりはありません。
では、なぜ国産車のウインカーレバーの位置が右なのかというと、日本国内の工業規格、JIS(日本工業規格)が「ウインカーは右側に設置する」と定めているから。
つまり国産車は国内の基準に従って作られており、輸入車は国際的な規格に基づいているという訳です。
しかし、輸出する国産車に限ってはそうではなく、ISOに沿った仕様、つまりウインカーレバーの位置を左に変更した上で輸出しています。
とはいえ、ISOとJIS、この2つの規格には、共に強制力がないので、輸入された車に関しては、右ハンドル仕様になっていても、ウインカーレバーは左のまま。

結果的に国内では、国産車と輸入車でウインカーレバーの位置が異なるという事象が起きているという訳です。

と、頭では分かっていても未だに間違えてしまうこともある秋山でした。

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