皆様いかがお過ごしでしょうか。
テクニカルアドバイザーの谷川です。
11月に突入し、朝晩はだいぶ冷え込んできましたね🍂
寒くなり空気も乾燥してきますと、ブレーキを踏んだ時「キーキー」という音が聞こえるようになったと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それは、欧州車ではよく見られる現象です!
その「キーキー」と聞こえるブレーキ鳴きはディスクブレーキから音が出ております。
ディスクブレーキは、円盤のようなディスクローターをディスクパッドで挟み込み、摩擦、摩耗で車の動きを止める役割をしております。
ディスクローター、ディスクパッドは金属でできており、乾燥や寒さで固くなった金属が擦れることで「キーキー」というブレーキ鳴きが発生しやすくなります。
ですが、国産車ではブレーキ鳴きが出ないのにどうして...
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
それは、国産車と輸入車のブレーキパッドの素材が違うからです。
国産車に多く使用されているブレーキパッドの素材は、NAO材というもので、グラスファイバー、アラミド、銅、セラミックを主成分としており、低コストでブレーキ鳴きが少なく、ローターへの摩擦も弱くなります。
ですが、フランスでは最高速度が130㎞と日本と全く違うため、ブレーキの性能を高め、ブレーキの効きを重要視する必要があります。
欧州車のブレーキパッドの素材はロースチール系(メタル系)の素材が使われており、NAO材にスチール成分を10~30%配合しているため、NAO材より耐熱性が高くローターに食い込むような接触面を保ちます。
そのため、ローターとパッドの消耗は早くなりますが、ブレーキの効きが良くなります!
また、市街地などの低速走行ではパッドの温度が上がらず、ブレーキ鳴きを起こす可能性も高くなります。
ブレーキ鳴きは、輸入車ならではの特徴なんですね~♪
少しでも他に気になる点があれば、気軽にルノー八王子までご相談ください!!