待ちにまったZEN1.2の試乗車です!
ベーシックグレードと侮るなかれ。
フランス車の醍醐味を存分に感じる期待通りの1台に仕上がっていました。
これで卸したてなのだから素晴らしい。足が馴染めばもっと良くなるのでは?
タイヤはGT系と比較すると一回り小さい16インチ、これが非常に嬉しい。
銘柄もクルマの性格に合ったミシュランのエナジーを履いていました。
もちろん専用デザインのアロイホイールが標準装備です。
スタッドレスタイヤも安価に揃えることができますね。
内装はブラックのシンプルなインテリアですが、特に気になるのはシートなのでは?
これもまたフランス車らしい身体にフィットするやさしいシート。
個人的にはこれだけでZENグレードを選択する価値があります。
ドアパネルはドアグリップハンドルからドアポケットに変わりました。
これはこれで収納と思えばアリですね、GT系と比較すると開閉フィーリングも少し軽く感じます。
メータ周りはプレミアムラインでお馴染みのデジタルメーターになります。
なんだか豪華で未来的な乗り物を操縦している気分ですね。
ちなみに中央のメーターリングはクルーズコントロール走行時に色が変化します。
正常巡航はグリーン、急な下り坂などで設定速度を超過した場合はオレンジ、など。
エンジンの回転計を針で残しておくのがルノーらしいですね。
もっと全体を撮影すればよかったですね。
全体を見ると羽を広げたように伸びやかなダッシュパネルデザインであことが分かります。
この曲線美がお馴染みのドイツ勢とは異なるフランス車の魅力ですね。
ハンドルも太巻きでデザインされていますし、ステアリングから伝わるインフォメーションも良好です。
アクセントとなるパネルはこのような色合いになります。GT系はカーボンにレッドラインでしたね。
ダッシュはソフトパットが入って高級感があり手触りの良い仕上がりです。
どこを触れても樹脂では寂しいですものね。
サイドブレーキは電動式(自動)からアナログな手動式になります。
ルノースポールも同様に手動ですし、運転好きな方にむしろお好きなのでは。
パイオニアカーナビのリモコンはこの位置に設置できます。
もっとも、ナビ画面と距離が近いので直接操作もできますね。
さらにハンドル脇に純正のオーディオコントロールがあるので使いどころに悩みますが。
今回から設定されたオプション品のゴムマットにしてみました。
メガーヌⅢの汎用品なので皆さんのメガーヌにもいかがでしょうか?
倉庫代わりに使わなければトランクルームの容量は必要十分。
その気になればリアシートは分割で倒れるのでハッチバックモデルらしい頼りになる使い方もOKですね。
ベーシックグレードとは思えない充実装備!まずはカタログを見て価格以上の内容に納得して下さい。
そうしたら次は試乗して1200ccターボ&6EDCのフィーリングです。
ハッキリ言ってこれもまた十分。
欲しい時にほしいだけキチンとパワーを引き出せます。
きっとエンジンとトランスミッションの相性もいいのでしょう。
「まぁ1200ccだし、もともとそこは多くを期待しないよ」、という方にとっては目玉の出る経験かと。
それさえ確認できたら、いよいよZENグレードの本当の魅力を実感して下さい。
まずは「オシリ」に集中です、きっと「おぉ~、なるほどねぇ~」とニヤッとしてしまうのではないでしょうか。
御求めやすい価格だから選ぶのではない。
今や少なくなったフランス車の乗り味を探している方。フランス車の魅力がいまいち明確にならない方。
その他全てのルノー好きの皆様に是非一度ZENグレードを感じて頂きたいと思います!
ちなみにルーテシアのインテンスと同等のプライスなので悩んでいる方も多いようですが、
堂々とした乗り心地というか、走行安定性や静粛性はメガーヌが上手です。
高速走行が多い、または多人数で乗車する事もあるのであればメガーヌがお奨め。
BセグメントのルーテシアとCセグメントのメガーヌでは求める立ち位置が異なるので当然なことですね。