メガーヌ:フランス的生き方

2010.10.16.Sat DIARY

フランスでは年を取った人がカッコいい…。日本では年を取る事をマイナスに捉えられがちだけど、ヨーロッパでは年齢を重ねるごとに可能性がさらに広がる、という考え方があります。

パリではたくさんのメガーヌを見かけます。
メガーヌは面白い形をしていますが、ルノーがこれを工業製品として作るのは大変な冒険であったようです。というのもこのサイズは自動車会社にとっては売れ筋であるが故に失敗は許されず、保守的なデザインが大半だからです。

でも「先見性と大胆さ、人間に対する暖かさ」を会社の標語にしているルノーとしては大胆な勝負に出てメガーヌⅡを発表。

デザイン部門を統括したのはご存知『パトリック・ルケモン』。彼は「人に嫌われないデザインではなく、人に好きになってもらえるデザインを創る事。その為には市場の意見は聞くが、聞き過ぎない事だ」と言っています。

結果多くの人が受け入れ、メガーヌもまたヨーロッパで大人気の車になりました。

日本の教育では知らずのうちに「みんな揃って」という習慣がありますが、フランスでは「軍隊みたい」なんて嫌がります。学校に制服というものも特にありません。どちらが良し悪しの問題ではないのですが、ひとつ言える事は「イジメはない」という事。

ルノーデザインからはフランスならではの個性を感じます。自分の価値観に従って生きていく人を「いい」「悪い」の一個で評価せず、まずは認める。
それがフランス的生き方なのかもしれません。

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