メガーヌ 1Dayモニターキャンペーン 試乗記

2012.02.25.Sat DIARY

これは当店のオーナー様がメガーヌ1Dayモニターキャンペーンを利用いただいた際の試乗記です。

これから新型メガーヌをご検討の皆様に少しでも参考になれば、というお気持ちでお寄せ頂きました。

なるほどなぁと、思わず唸ってしまうような鋭い切り口からのインプレッションは読みこたえ満点。

是非ご一読下さい!

【メガーヌ 1Dayモニターキャンペーン 試乗記】

ルノージャポンの「メガーヌ 1Dayモニターキャンペーン」でメガーヌGTラインを1日お借りすることができたので、短時間での試乗ではなかなかわかりにくいあれこれについて書いてみました。

試乗や実車見分時のご参考になれば幸いです。

レポーターの車歴

プジョー205GTI

ユーノス・ロードスター

プジョー306Break

プジョー206XS

2代目ルノートゥインゴクイックシフト5 (元ルノー八王子の試乗車)

2代目ルノートゥインゴゴルディーニルノースポール

現在、性格の違うトゥインゴを2台所有しています。

1.外観

非常に特徴的だった先代メガーヌと比べるとかなりオーソドックスなスタイリングになりましたが、それでも「ルノーメガーヌ」という個性をきちんと発揮させてくれるのはさすがといった感じです。

個人的にはプレミアムラインのシンプルなスタイルも捨てがたいですが、GTラインのエアロも決して下品でなく、RSほど過激でもなくさりげなく主張しているところが個人的好感ポイント。

GTラインなら「オランジュカイエンM」か今回お借りした「ブラン グラシエ」が個人的にはいいかなと。

乗る上で若干注意が必要なのがこれ。

空力パーツとしてスキッドがついていますが、コンビニなどの車止めに引っかけやすいので前向き駐車で止める際にはご注意を。

(私は自分のトゥインゴ(RSゴルディーニ)で1回やったので注意していましたが……)

2.内装

インパネまわりは極めてオーソドックスですが、日本車から乗り換えてもほとんど違和感なく使えます。

先代メガーヌと比べると個性的な要素は少なくなりましたが、日常最も触れる部分だけにここが悪いと台無し。

特にエアコン関係は左右で個別に温度調整も可能、エアコンだけOFFにすることができたり、風量も急速モードやソフトモードも備え、Cセグメントの車種として恥じない装備内容です。

数少ない難点は日本の法規制の問題から純正のカードキーリモコンが使えず、別体のリモコンになってしまうこと。

※ルノージャポンさん、是非とも対応を(懇願)

GTラインのシートはメガーヌルノースポールのシャシースポール仕様と同じシートが使用されていますが、サポート性能のみならず見た目より快適です。変にぐらつかず体が安定するので長時間運転していても姿勢が崩れにくいというメリットがあります。

妻からは「座面も堅めでいいんだけど、少し座面のサポートがタイト気味かも」という指摘がありました。

リアシートも十分な広さがあるだけでなく、3人分のヘッドレストに加えて3点式シートベルトが提供されます。

基本的な安全性を重視したルノーの思想がよく現れている1つと言えるかと。

もちろん、ABSにESP、6エアバッグ標準装備。

トラクションコントロール付きのESPは今回試乗した際に残雪道で実験してみましたが、過信さえしなければ挙動が安定するため安心して運転する手助けになってくれます。(作動するとメーターパネルのインフォメーションディスプレイに表示が出るようになっています)

メーターについてはスピードメーターのみデジタル表示になっていますが、これは元々プレミアムラインの装備。

メーター自体は見やすいですが、夜間はバックライトを少し暗めに調整したくなるかも。

3.いざ試乗

ボディサイズは先代からすると大きくなっています(車幅は1810mm)が、フロントの見切りが良いのでボディサイズほどには扱いづらさは感じません。カングーもそうですが、ボディサイズはあっても見切りがしっかりしてると乗りやすいというのは精神的には非常に楽です。普段、トゥインゴやプジョー306に乗っている私も運転していて幅の広さから来る扱いづらさは感じませんでした。

エンジンは今回のメガーヌから搭載されるM4R型。シリンダーブロック等の基本的なハードウェアは日産のMR20DE型と同じものです。ただし、制御システムはMR20DEは日産内製のECCSシステムなのに対し、メガーヌは先代メガーヌなどのK4M型などルノー製エンジンの多くで使用されているSAGEM(サジェム)製の制御システムを採用しています。確かに別の機会で乗ったMR20DEのラフェスタとは明らかにパワーの出方も違います。

ルノー内製ユニット搭載のルノーオーナーからすると「所詮日産製だろ」と見ている人も少なくはないでしょうが、ベース素材として日産メイン設計のユニットを使っているだけで制御システムなど味付けなどはルノーのもの。

詳細なスペックを比べてみると、MR20DEが最大トルクを4,400回転で得ているのに対し、M4Rは3,750回転で得ているなど、トータルの設計思想に合わせてエンジンの特性もきちんと変えているという1つの証拠かと。

これに限った話ではなく、昔からフランス車全般においてエンジンは他社との共同開発や他社供給品などはザラに行われてきたわけで、「良いものなら別に完全自社製にこだわる必要はない」と主張している気もします。

実際に乗ってみると、工作精度を高めて各種部品の精度を高めたことによって低級なざらっとした感じもなく、静かで快適です。

トランスミッションは今回CVTを搭載。トルクコンバーターで発進させた後、すぐにロックアップで直結させてしまう欧州車定番の設定になっているため、アクセル操作での加減速をきちんと行うことができ、日本車のCVTで感じるようなダラダラ速度が上昇したり、惰性で走っているようなルーズな感覚は感じません。CVTでの味付けをルノーがするとここまで変わろうとは。

基本的にDレンジでもフットブレーキのみだけでなく、スロットル操作で速度コントロールが可能なので走りにメリハリとリズムを得ることができ、運転の楽しさのみならず同乗者に対する不安感もかなり違うと思われます。

高速道路での100km/h時のエンジン回転は2,250回転。(先代メガーヌのDP0型4速ATで100km/hは約2,800回転)CVTのメリットを生かして燃費や静粛性に一役買っています。追い越し加速時なんかに一旦ローギア側に変速比を変えて加速し、落ち着いてからハイギア側に再度切り替わるので、追い越し加速時なんかにエンジン回転が急に上がり下がりしまうのは気になる人にとっては気になるかも。

(私自身もちょっと気になりました)

GTラインの場合、足回りはルノースポールのチューニングになりますが、少し堅めなものの全体として非常に絶妙なセッティングです。今回高速道路で段差などを越えたときも、不快な振動などをボディに伝えることなく吸収しているあたり、サスペンションがしっかり仕事をしていると感じさせてくれます。

ステアリングも非常にガチッとして路面の情報を伝えつつ、操舵中に保持力が変わってしまうような低レベルなこともありません。新型メガーヌは電動パワステになっていますが、ルーテシアやトゥインゴで感じた小刻みに切ったときのアシストモータが微妙に作動することで生じるカクカクとしたフィーリングをかなりハイレベルに抑え込んでいます。事前に何も言われなければ電動パワステとは思えないほど。

ここで少し気になったのはステアリングホイールの取り付け中心がステアリング自体の中心と上下で微妙にずれているので回したときにきれいな真円を描いてくれないのが、以前代車で借りたルーテシアほどではないものの少し気になりました。(トゥインゴは真円を描いているのでなおさら気になる)

GTラインのタイヤは205/50-17のコンチネンタルコンチスポーツコンタクト3ですが、舗装状態によってはタイヤから来るノイズが少し気になるかも知れません。

(サイズこそ違うものの、私のトゥインゴ(RSゴルディーニ)でも同じ種類の音がしていたので)

元々車で走るのは好きなのだが、奥様がAT限定で……とか、家族がいるので5ドアが必要などという方などが、普段のお買い物から長距離ドライブまで、時にワインディングでちょっとなんてことを1台でこなせる万能選手としてルノーメガーヌ GTラインはこのクラスでおもしろい車の1台だと感じました。

妻からはこの車を一言で表すなら「さりげない上品さを感じる車」とのこと。

最後になりましたが、このキャンペーンを使わせていただいたルノー八王子のスタッフ各位に御礼申し上げます。

・・・・いかがでしたか?

正直な辛口インプレッションも交えつつ、じつに貴重なご意見をいただきました。

これを読んだ後、あなたはどのような感想、またはイメージを持ちましたか?

大切なことは『自分自身で体感する』ことです。

是非ルノー八王子で新型メガーヌをお試し下さい!

さて、次回は

【番外:純正オーディオのBluetooth接続教えます】 です!

同じオーナー様にレポートしていただきました。

ある意味取扱説明書より分かりやすい?!

必見です!

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