【ブレーキ鳴き】日本車とのブレーキの違い

2020.07.20.Mon DIARY

皆さんこんにちは、ルノー金沢の田中です。

日本車からヨーロッパ車に乗り換えられた方によく言われることに

ブレーキ鳴きとブレーキダストによるホイールの汚れがあります。

このことについて、2つの項目を紹介してみようと思います。

 

1.ブレーキパッドの材質の違い

ブレーキパッドは基本的な素材にNAO材が使われています。

NAO(Non steel non Asbest  Organic)材とは

グラスファイバーやアラミド、銅、セラミックを主成分としており

特徴は低コストでブレーキ鳴きも少なく、ローターへの摩擦が弱い。

ザクっと言うと

ホイールが汚れにくくてブレーキ鳴きもしにくい素材で

コスパが良い!(が効きが弱め)

こちらは国産車に多く使用されています。

対してヨーロッパ車は

ロースチール系(メタル系)といわれる素材です

NAO材にスチール成分を10~30%配合しています。

特徴として、NAO材より耐熱性が高く

ローターに食い込むような接触面を保ち

ブレーキを踏んだだけ効きが増すようなフィーリングです。

ローターとパッドの消耗が早くなりますが、

「ブレーキがよく効く」ことになります。

反面、市街地などの低速走行ではパッドの温度が上がらずブレーキ鳴きを起こしやすい。

こちらをザクっと言うと

ホイールが汚れやすくブレーキ鳴きもしやすいが

ブレーキの効きや耐熱性などが良い!(安全を優先)

 

2.求められる性能

なぜ輸入車と国産車は異なるブレーキを採用しているのでしょうか?

それは、日本とヨーロッパの最高速度の違いです

日本はヨーロッパと比べそれほど最高速度は高くはないので

ブレーキの効きや耐熱性では劣るものの

ダストが少なく、ブレーキ鳴きもしにくいNAO材で必要十分と考えているのです。

一方、ヨーロッパでは高速道路の一部区間は制限速度の設定が無く200km/hオーバーで走行することも出来ます。

実際にその区間を200km/hオーバーで走っている車は珍しくありません(>.<)

それだけ高速で走るので、

ダストが出ても、

ブレーキ鳴きが出ても、

その速度から

「確実に、安全に」

減速~停止させるブレーキシステムは

必須です。

このようにブレーキに求める性能や考えが日本とは異なるのです。

 

いかがでしたでしょうか?

「素材」や「求める性能」の違いから起こることなので

どちらが良い悪いはないのです。

また、“ブレーキの鳴き止め作業”をすると

ある程度鳴きを抑えることも

可能な場合もありますので気になる方はご相談ください!

最後に、長文をここまで読んでいただいた方

本当にありがとうございました(^.^)/

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