【SerieLimitee】メガーヌR.S. TrophyR解説【Only500】

2020.01.10.Fri INFO

大変お待たせしました!
ニュルブルクリンクFF世界最速を獲得したのとほぼ同じ仕様のTrophyRが
ついに解禁されました。
公道を走れるレーシングカーと言っても過言ではないこのモデルを
入手できるのは世界限定500人。
内、日本には赤いアルミホイールのTrophyRが47台、
カーボンホイール+セラミックブレーキ仕様が4台。
11月に勉強会があったので分かる範囲で解説します。

ちなみに削除された装備は以下の通り。
・エマージェンシーブレーキサポート
・車線逸脱警報
・後側方車両検知警報
・車間距離警報
・前席サイドエアバッグ
・カーテンエアバッグ
・後席シートベルト
・イージーパーキングアシスト
・前後左右クリアランスセンサー
・リアワイパー
・リアパワーウインド
・電動格納式ドアミラー
・プライバシーガラス
・前席シートリフター
・リアシート一式
・自動防眩ルームミラー
・4Control
うお、結構ない。個人的には4Controlは残してほしかった・・・


講師はR.S.トップガンドライバー、ロラン・ウルゴン様!!

記念撮影させて頂きました。ありがたやありがたや。


こちらは鈴鹿でタイムアタックをした車両を研修会場に持ち込んだもの。
メガーヌ3のTrophyRは左ハンドルでしたが、今回は右ハンドルのみ。
チェッカーパターンのフォグランプR.S.Visionが無いので
カーボンセラミックパックというのが前方から判断できます。
-2kg軽量化と外した孔はブレーキ冷却のインテークにもなっています。

赤いインテークブレードもTrophyR専用です。


斜め後ろから。
白ボディに赤いストライプもTrophyRのアイコンですね。
前ドアのスポンサーステッカーは装備されませんよ。(OP設定もなし)
この状態だと派手なハッチバックにしか見えませんが、
細部はとんでもない状態になっています。


大きなNACAダクト(エアインテーク)が開けられたボンネットはカーボンコンポジット。
中央の開口部が吸気、左右の小さなルーバーが排熱スリットになっています。
ダンパー無し、ボンネットピンではなくつっかえ棒で固定しますが、当然軽い!!
標準のスチール比-8kg!これ商品化して欲しいですねえ。


リアアンダーデュフューザーもカーボン!ひー、スプリッター薄い!!
ノーマルのデュフューザーは直線形状ですが、下回りの空力見直しで
F1風洞実験由来の形状(前から後ろに向けて緩やかに広がる)になっています。

バックカメラは装備されていますが、前後クリアランスソナーは無いので
バックの時にはデュフューザーにぶつけないよう気を付けて下さい。


下回りの整流はフロントバンパー下からフロア下からデュフューザーまでTrophyR専用。
押し付ける派手なエアロじゃなくて、地面に吸い寄せる方向の空力特性ですね。

マフラーもお馴染みアクラポヴィッチ製。センターパイプ以降がチタンで
-6kgの軽量化。音はノーマルTrophyよりも静かかも。


シートはSabelt製モノコックレーシングシート。
この手のシートなので当然リクライニングなしのシート高さはボルト調整。
シートベルトのプリテンショナーもカットして左右で-14kgの軽量化。


5ドアなのに2シーター!後席にはタイヤ4本を立てて置ける形状に。
赤いホールディングサブフレーム(ゴツイ横棒)でボディ剛性もUP。
ラゲッジフロアカーペットも薄く樹脂化して、リア回りで合計-25.3kgの軽量化。


リアドアガラスとリアゲートガラスも肉薄化とRワイパー削除。
電動格納ドアミラーも削除(角度調整は電動でできます)。
メガーヌ2R.S. R26Rだと後3枚ガラスはポリカーボネイト製でしたが
今では安全基準の変更で使用不可だとか。
リアドアガラスはパワーウインド削除どころか開閉もできません。


標準TrophyRの19inch鍛造アロイホイールはTrophy標準ホイールより-2kg軽量。
名前は「Fuji Light」。メガーヌのホイールは全てサーキット名が付いてますので
富士スピードウェイなのでしょう。嬉しい。サプライヤーどこだろう?

ずどーん。カーボンセラミックパッケージの19inchホイール。
CARBON REVOLUTION社製。Trophy標準ホイールより-4kg軽量!
ちなみに納車時は赤ホイール装備で、カーボンホイール+タイヤセットは
車内積み込みになります。サーキット用ですね。
普段使いは怖くて使えない…。

タイヤはBridgestone製POTENZA S007。
R.S.とBSの共同開発。サイドウォールに◆R.S.刻印が!


この黄色い巨大なフロントキャリパーはセラミックブレーキ用。
R.S.とBremboの共同開発。ローター径は390mmで4ピストンです。
リアキャリパーはカーボンパックでもTrophyRでも赤いままです。


サスペンションはOHLINS製の倒立式車高調整ダンパー。
フロントは車高と減衰力調整可能、リアは減衰力のみ調整可能。
リアアクスルも4Control削除に伴い軽量新設計。
フロントキャンバーはレーシングカー並みの-2.05°!

と、変更点はこんな感じでしょうかねー。
エンジンミッションはカタログモデルのTrophyと同じ300ps+6MT。
カーボンセラミックパックは標準R.S.より130kg軽量化をしたおかげで
標準Trophy 0-100km/h加速5.7秒、最高速度260km/hに対し
TrophyRは5.4秒と262km/h!
軽さは加速、コーナリング、ブレーキング全てに効果あり!

まあスペック云々よりもこの排ガス規制が厳しくなるこのご時世に
こういったとんがったモデルを出してくれるのはありがたいですね。
新しもの好きでハイブリッドだの電動車など乗ってみたい気持ちも
皆さんあるかと思いますが、ガソリンを燃焼させてパワーを絞りだす
ホットハッチに乗れる機会はもうあまり無いかもしれません。

聞くところによると2020年からはフランスではメガーヌR.S.を買うと
排ガス追徴課税が120万円もかかるとか!
現地の販売台数は1/3以下になると予想されていますので、
これからのR.S.のメインマーケットは日本になりそうです。

18時現在、TrophyRはまだ若干在庫あり。カーボンセラミックパックは4件以上の
オーダーが入ったので抽選確定です。まだ間に合う!?

さすがにTrophyRは展示できませんが、カタログモデルのTrophy6MTは試乗車アリ!
この機会にぜひメガーヌR.S.をお試し下さいませー!

試乗車は時間帯によってはかなり混雑することもございますので、
事前のご予約をオススメします。

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