こんにちは、ルノー札幌の谷野です。
日本市場における電動化の第一弾として導入された「アルカナ」。輸入車では初のフルハイブリッド車なんです。
今や日本ではハイブリッド車って全く珍しい物ではないですが、日本で最初のハイブリッド車ってなんだか知っていますか?「そりゃ、1997年に登場したT社のPウスでしょう」って思いますよね。でも実はその登場の二ヶ月前にデビューしているハイブリッド車があるんです。
プチドライブを兼ね、アルカナでその先輩ハイブリッド車に会いに行ってきました。
札幌市南区定山渓の豊平峡ダムで駐車場からダムまでの2キロを結ぶマイクロバスが、発電専用1500ccのエンジンを搭載しモーターで走行している「シリーズハイブリッド」なのです。1997年当時(この個体は2000年車だそうです)はまだまだハイブリッド車がどんな物なのかもわからない人が殆どだった筈で、バスを1500ccのエンジンで走らせているってちょっとした驚きだったのではないでしょうか?
時は流れ、二つの動力源を備える「ハイブリッド車」がごく普通の存在になった今、それぞれメーカーごとの特色や個性が鮮明になってきました。アルカナの「E-TECH」と呼ばれるこのハイブリッドシステムには、開発にF1のエンジニアも携わり、ルノーF1の技術を惜しげもなくフィードバックした他にないユニークかつ高効率なシステムなのです。このシステムを詳しく勉強して行くとなかなか奥が深くて面白いですし、実際に走らせてみると実に巧みな制御で感心します。
豊平峡までは殆ど登りになりますが、モーター+エンジンの二刀流でグイグイ加速し動力性能は不満なし。モーターのレスポンスの良さとガソリンエンジンの伸びやかな加速が気持ちよく、まさにモーターとエンジンの良いとこ取り!アルカナはルノー車らしく走りも楽しく、そしてかなり賢いハイブリッド車なんです!
フランスのお国柄が色濃く反映された、日本のハイブリッド車とはちょっと違うルノー アルカナをぜひ一度お試しあれ!