長い長い旅を経て

2021.08.19.Thu DIARY,INFO

こんにちは、ルノー札幌の谷野です。

世界的な半導体不足の影響で多くの車種が生産出来ない状況に陥っておりまして、納車まで半年待ち…なんて事でご検討中のお客様には「えっそんなにかかるの!?」とびっくりされてしまいます。

この機会に欧州で生産されたルノー車がどの様にルノー札幌までやってくるのかを紹介させていただきます。

ルノーは本国フランスの工場のほかにスペイン、スロベニア、トルコ、ブラジル、アルゼンチン、コロンビア、モロッコ、インドなど世界各国に生産拠点を持ち、極めて高いクオリティコントロールの元、その車の特性と販売地域に最適な工場で生産されてお客様の待つ地へと出荷を待ちます。

勿論日本へは海路でやってきます。出来立てホヤホヤのルノー車を載せた車両運搬船は意外かもしれませんがルノー以外のメーカーの車や、日本以外の国に向けた車両も混在しています。クルマとクルマの隙間は僅か数センチというレベルまでギッチリ積み込まれ、約6~7千台を載せて遠く欧州の港を出発した車両運搬船は大西洋、地中海、スエズ運河、インド洋、東シナ海を航海し、アジアの各港を経由しながら、約2ヶ月に渡る長旅を経てようやく日本に到着します。因みに3月に発生したスエズ運河でのコンテナ船の座礁事故では国際物流に大きく影響が及びましたが自動車運搬船も例外ではありませんでした。

長い長い船旅を経てルノー車達が最初に上陸する地は神奈川県横浜市の大黒ふ頭。「そこから北海道に向けて出発するのね」と思いきや、ここから追浜市に陸送され「PDI」という作業が待っているのです。PDIとは「プレ・デリバリー・インスペクション」を略したもので、いわゆる納車前検査の事。 「世界で最も厳しい」とされる日本のユーザーの期待に応えるために、日本国内で非常に厳しい品質チェックを更に受けているのです。日本の保安基準などへの適合確認、塗装の状態や各機能の点検、各部の組み付け具合など、独自の品質検査を徹底的に実施した上で、ようやく北の大地へ向け出発。

2度目の船旅を経て上陸するのは苫小牧港。苫小牧には日産自動車のモータープールがあり、北海道各地のディーラーに向けて出荷の順番を待つ日産車とルノー札幌向けのルノー車が集約されています。因みに金網越しにはなりますが広い敷地内に、大量の日産車に紛れて佇むルノー車達を見つけることが出来ます。ルノー車は存在感がありますので遠くからでもすぐにわかるんです!。最後は札幌市南区のルノー札幌まで輸送業者によるキャリアカーでの旅。そして無事我々の元へ到着したルノー車はオプション部品の取り付けや登録手続きなどを経て晴れてオーナー様の元へ納車になるのです。

お待ち頂いておりますお客様には大変ご迷惑をおかけいたしておりますが、長旅を経て日本へやって来るルノー車をワクワクしながらお待ち頂けますと幸いです。

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