皆様ごきげんよう。良い正月をお過ごしになられましたか。私は、
年末からの風邪にやられ、未だ咳が出ております(+_+)。
どうかお体には十分ご留意くださいませ。
さて今回は、今注目をあびている装置、ターボチャージャー(以下ターボ)に
ついて見て行きましょう(^◇^)!『ターボってなんや?』って思われる方、
以下出てきますのでご安心下さい。
私が車に乗り始めたころ・・・のターボ付きエンジンは、“ドッカンターボ”などと言われ、
多くは、純粋にエンジン出力を上げる為のモノでした。ターボにさらにターボを
装着し“ツインターボ”なんていうのも結構あったかと思います。。。。で、
これがターボと言われる装置。渦巻きが2つくっついているみたいな形です。
エンジンフード(ボンネット)開け、エンジンの奥裏側に引っ付いているので、
普段は中々見れません(´・ω・`)。
で、何するモン?かと言うと、
エンジンから勢いよく出てくる排気ガス(マフラーから出るガズのこと)の圧力を使って、
タービンホイールと言う風車を高速で回し、その風車と直結されているコンプレッサーホイール
と言う扇風機が同じ回転で回される事によって、強い空気の風(圧縮空気)が強制的に
インテークマニホールド→シリンダー(ピストンが動く所=動力源)に送られます。
ちょっとだけ難しい(そんなこと無い)かもしれませんが、
空気は燃やされると膨張します。その空気の量(密度)が多ければ、膨張はさらに大きくなり
ますよね。シリンダーの中では、燃料と空気のガス(混合気)が燃える(爆発する)ことで、
ピストンが動き動力を得ています。と言うことは、空気の量(密度)を増やせてやれば
さらにエンジンから大きな力が出るんちゃうか!っと考えた人が100年以上も前にいました。
*余談(私の祖父が言ってたことですが、戦時中、アメリカの爆撃機が日本に飛来した時、
日本の防空用戦闘機は、アメリカの爆撃機が飛んでいる高さまで上がれなかった。と。
なぜか?アメリカの爆撃機のエンジンにはターボチャージャーが搭載され、空気の薄い
高高度でもコンプレッサーホイールから送られる圧縮空気により、エンジンが動いたようです。)
これ、ルノーのF4rtエンジン。メガーヌ ルノースポール、エステートGTに搭載されている
エンジンです。このエンジンにはツインスクロールターボと呼ばれるターボが搭載されています。
これが今回の主題(^^)。拡大すると、
こんな感じ。手前に見えているのがダービンホイール、反対側がコンプレッサーホイールです。
このターボチャージャーのタービン側のハウジング(囲い)には2つの通路が設けてあり、
その通路を個別の排気ガスが通る用にしてあります。↓(^^)もうちょっとがんばってください。
これは、ルーテシアⅢルノースポールに搭載されているF4rエンジン。排気管(エキゾースト
マニホールド)が、4つ出ています。良く見てもらうと、①と④、②と③を束ね、最後に2つを
1つにしているのが分かります。なぜこんなふうにするのかと言うと、排気ガスが出てくる
順番で束ねているから。このように排気ガスを整流することで、スムーズにエンジンを回転させる事が出来、
結果、高出力なエンジンが出来ます。。。。。で。これを応用したのが、
このツインスクロールターボです。
赤とオレンジ色で分けてみました。1、4番シリンダーから来る排気ガスと2、3番シリンダーから
来る排気ガスを分ける事によって、エンジン低回転から高回転まで対応出来るターボになっています。
なので、R21のような低回転ではターボが機能しない(ターボラグ)が、ある回転域になるとドカンと効いてくる
ターボチャージャー(アクセル制御が難しいヤツ)は、自家用車では過去のモノになっちゃいました(T_T)。
メガーヌ ルノースポールやエステートGTに搭載されているツインスクロールターボは、
全域をカバー出来るよく出来たターボです。試乗頂いた時に感じる(得ない?)ターボの加速感は、
以前のドッカンターボと違うんですね~~でも、あの加速感は今でも忘れられません~~(^_^)。
※現在、ヨーロッパメーカー主流のダウンサイジングエンジンほぼ全てに、スーパーチャージャー(機械式)か、
ターボチャージャーが搭載されています。エンジン(排気量)を小さくして燃費を良くし、出力が少なくなった分、
過給器(機械式orターボ)で、出力を補おうといった考え方です(^o^)。
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