throttle chamber

2015.06.08.Mon DIARY

皆様ごきげんよう。6月=夏になりましたねぇ〜。今日から梅雨入りらしいですが、毎年気象庁が発表しようとするとええ天気が続くような気がするのは私だけでしょうか(≧∇≦)。うっとおしい季節、心身ともどうかご自愛のほどを。

 

さて今回は、久々に自動車部品の話~すみません!城話でなくてーっ!(・∀・)。~ではでは。。

点検や車検の時、「スロットルチャンバー(バルブ)の清掃」っというのをやらさせて頂いております。「スロットル?清掃?なんですのそれ?」っていうのが普通だと思います。今回その部品を少し見てみましょう。ちょっと難しいかもカモカモ。。。(^^)

P1050476これKANGOO2のエンジンルーム。真ん中の黒くてグローブみたいなのが、“インテークマニホールド”と言う部品。スロットルチャンバーとシリンダーの間にある吸入空気分配管です。

 

P1050477のコピーで、その奥にあるのがスロットルチャンバー(バルブ)。ちなみに、チャンバーとは、室(部屋)と言う意味で、この場合スロットルバルブが入っている部分を指します。このスロットルチャンバーが汚れる大きな原因は『ブローバイガス』というオイルミストを含んだ未燃焼ガスです。

 

P1050387のコピースロットルチャンバー本体です。左側(シルバー)がk4Mエンジン(KANGOO 2、LUTECIA3など)のモノ右側(黒)がE7Jエンジン(Kangoo 1 phase1)のモノです。この2つ見た目も違いますが、制御方法も違います。左は電子制御式でアクセルペダルを踏むとその信号がコンピューターに入り、コンピューターからの信号がこの機械を動かす方式のモノ。右はアナログ式で、アクセルペダルを踏むとワイヤーが引っ張られそのワイヤーが直接この部品に繋がっていて作動させる方式です。現在の車はすべて左側の電子制御方式のモノになっています(^O^)/。

 

P1050392-1のコピーP1050396のコピー

昔のモノをちょっと見てみましょう。写真のように、エアクリーナ側アイドリング時に必要な空気は、このスロットルバルブを通らず横に設けられたパイパス(AACバルブ側)からエンジンへ供給されます。 右側写真の配管を通るわけですな。

 

P1050399
では現在の電子制御スロットルバルブを見てみると~少し開いているの分かりますか?これは、アイドリング時のスロットルバルブの位置なんです。電子制御スロットルバルブはアイドリング~アクセル全開時までこのバルブ1つで制御しています。ちなみに上のアナログ式は、アイドリング時AACに空気がバイパスされるので完全に閉まってますよね。

 

P1050412P1050413

もう少し見てもらうと、バルブのところに黒いモノが付着しています。これ!が、スロットルに着いた汚、コイツが“悪”なんです(ーー;)。アイドリング時のスロットルバルブは少しだけ開いています。そこに汚れが付着すると空気の通りが悪くなり、エンジン回転が安定しなくなります。『エンジンが掛かりにくい』『アイドリング時にエンストする』などなど。。。

P1050402
この付着物を取り除く事=スロットルチャンバーの清掃
 なのです(^^)。そんなに難しく無かったですかね(^^)。

P1050409ではなんで汚れるんかっと言いますと前述の通り~スロットルバルブの汚れの殆どは、“ブローバイガス”によるもの。(長くなるのでググってみてください)ブローバイガスは、アイドリング時にはPCVから引き込まれ(スロットルは汚れない)、スロットル(アクセル)開時ではスロットルバルブの手前から引き込まれる(スロットルが汚れる)ようになります。

 

P1050397-1のコピー一昔前のアナログスロットルでも汚れは有りましたが、多くはAACバルブに付着していました。アナログスロットルバルブは、全閉と全開なので付着物も少なかったと記憶しています。

P1050407で、電制スロットルは言うと。。。AACが付いていない分、モロにスロットルバルブが汚れる事になり。。。(´・ω・`)。

P1050421P1050422

汚れを取るとこんなにキレイ。これで快適に乗って頂けます(^^)。

P1050414P1050417

ちょっと分解してみます(^^)。~内部には電磁石のコイル、円い筒状のモノは永久磁石です。ギヤ駆動では無く、電磁石と永久磁石の磁力を使って動かす仕組みですね~。今回バラしてますけど、電制スロットルは非分解ですのでご注意を(^ρ^)

P1050388最後に!このスロットルチャンバーの清掃ですが、外から洗浄剤を流し込んで簡単に清掃することは出来ません。バルブ取り付け軸とチャンバー内壁のスキ間から洗浄剤が入り込み、この内部装置を壊す恐れがありますので・・・ぜひお近くのルノー店にご用命くださいませ(^^)。

 





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