【NEW】アルカナR.S.LINE、Debut!!【解説エクステリア編】

2022.03.04.Fri INFO

2/24発表の完全新規モデル、アルカナ。
ミステリー、秘密を意味するラテン語「ARCANUM」からの造語です。
タロットカードを触る方にはお馴染みの言葉かもしれません。
数字や記号の組み合わせより覚えやすいですね!

プレミアムブランドがメインのクーペSUVジャンルに量販車メーカーとして初参入。
輸入車はどこも発進時のみアシストのマイルドハイブリッドに対し、唯一のフルハイブリッド初搭載。
スポーティグレード「R.S.LINE」を日本国内初展開、と初物尽くしの新モデルです。


ルーフをスラントさせたファストバックスタイルは印象に残る秀逸なデザインなので、
街中では目で追ってしまうのではないでしょうか?アウトドアより都会が似合いそう?
フロントのCシェイプデイライトとリアの横長テールランプも印象に残ります。

近年ルノーの例にもれず、立体感のあるボンネットから、更に今回はルーフへのプレスライン、
前後フェンダーのマッシブな盛り上がりなど、相当手間のかかったボディワークです。

現車は東京オートサロンや大阪オートメッセで展示してありましたが、各店舗に入るのは
5月頃になると思われます。従業員なのにまだ触れてない(;´Д`)
では他車比較も含めつつ、久々の徹底解説していきます!



●エクステリア
悪路走破性を求めたRVからの派生であるSUVは居住空間を高めるためルーフを伸ばした
ステーションワゴン形状が一般的ですが、差別化を求めるプレミアムマーケットからクーペSUVという
ジャンルが形成されつつあります。BMW X4やメルセデスGLCクーペ、国産車だとC-HRなどが
ここにカテゴライズされます。古くはシューティングブレークなんてのもここに入りそうですね。
クーペとはいえ5ドアでそこそこのサイズなので、大人4人と荷物を軽々飲み込む程度は余裕でできます。
(こういう開き方、久々ですね。ラグナセダン以来でしょうか(笑))
開口時のバックドアインナーハンドルの高さは189cmだそうですよ。
ホイールベースはCセグのメガーヌツアラーを凌ぐ現行ルノー車で最長の2720mmなので
後席の広さも容易に想像できます。広々快適そうですね。
荷室高さを除き実用上は特に問題が無いので、贅を愉しむプレミアムブランドから流行が出てきたのは
当然の流れかもしれません。

ルノーはここにスポーティの要素を組み込みました。国内初展開となる「R.S.LINE」です。
排ガス規制が厳しくなりガチンコスポーツモデルは展開しにくい今時ですから、
F1やニュルブルクリンク覇者イメージを投影したR.S.LINEは今後他車種にも展開されて
いくかもしれません(本国ではルーテシアとキャプチャーにも展開済ですが日本は不明)。

メガーヌR.S.と同じF1ブレード、フロントフェンダーのR.S.LINEエンブレム、
ブリリアントブラック仕上げのサイドウインドモールとドアミラーカバー、
赤の挿し色が入った専用ホイール「SilverStone」、デュアルエキゾースト調デザインリアバンパー、
ガンメタ塗装スキッドプレート調バンパー(アンダーガード効果はありませんよ)、
内装はレザーxスエードのコンビシート、R.S.ロゴ入パンチングレザーステアリング、
赤黒ステッチ、カーボン調トリム+レッドアクセントライン、R.S.ロゴ入キッキングプレート、
レッドライン入シートベルトなど、専用アイテムでドレスアップされています。
(足回りなどがR.S.LINE専用かどうかは不明です)

ちなみにサイドモール近影はこんな感じ。
上から無塗装樹脂、キャプチャーではクロームだったモールがガンメタ塗装(F1ブレード同様)、
その下にピアノブラック塗装モール、無塗装黒樹脂になります。凝ってますね!

押し出しの強いギラギラメッキでも無く、いかにもなガチガチスポーツでも無いので、気負わず乗れる
良いデザインかと思いますが、いかがでしょうか?

ではまずボディサイズの比較をしていきましょう。

アルカナ:全長4,570x幅1,820x高さ1,580mm、
ホイールベース2,720mm、重量1,470kg
     最低地上高200mm、タイヤサイズ215/55R18
キャプチャー2:全長4,230×幅1,795×高さ1,590mm、
ホイールベース2,640mm、重量1,310kg
      最低地上高172.5mm、タイヤサイズ215/55R18
メガーヌ4ツアラー:全長4,635×幅1,815×高さ1,495mm、
ホイールベース2,640mm、重量1,390kg
      最低地上高??mm、タイヤサイズ225/40R18

・・・キャプチャーより長くてメガーヌツアラーより短い。
ホイールベース長い!カングー2が2,700mmだったのでそれよりさらに長い。
後席で足が組めるなんて言ってた試乗記見た気がするけど、相当広そうです。

ベースとなるプラットフォームはBセグメントのルーテシア、キャプチャーと同じCMF-Bを使っています。
(メガーヌ、カジャーはCセグメントのCMF-Cプラットフォームです)
なんだよーBセグベースかよー、と思う事なかれ。ルーテシアも走ると上のクラスかと思われるほどの
安定性の高さを誇る軽量高剛性の新開発プラットフォームなので、キャパシティ的には問題なし。
元々BセグCセグで使えるよう設計されています。CMF-CはCセグDセグで使用可能です。
恐らくこれはハイブリッドシステムの重量増を考えて軽量プラットフォームを採用したのでは。
トゥインゴ(A)→ルーテシア(B)→キャプチャー(B)→メガーヌHB(C)→アルカナ(B)→メガーヌツアラー(C)の
順に大きくなります。(Dセグは本国だとエスパスやタリスマンが該当しますが日本展開無し)
Bセグはポロ、C3、P208、ヤリス、ノート(同プラットフォーム)、
Cセグはゴルフ、C4、P308、カローラなどが該当します。

ちなみにロシアにはアルカナ4WDがありますが、こちらは低コスト重視のB0+プラットフォームを使用。
車高も少し高くしてある4WDだけど装備や質感はかなり異なるようです。CMF-Bは4WD設定が無いので
日本にはアルカナ4WDは入らないでしょうね。

ライバル車は、というと。

P3008GT BlueHDI:全長4,450x幅1,840x高さ1,630mm、
ホイールベース2,675mm、重量1,610kg
     最低地上高175mm、タイヤサイズ225/55R18
VW T-ROC TDI Sport:全長4,240x幅1,825x高さ1,590mm、
ホイールベース2,590mm、重量1,430kg
     最低地上高??mm、タイヤサイズ215/50R18
トヨタRAV4 Hybrid X 2WD:全長4,600x幅1,855x高さ1,685mm、
ホイールベース2,690mm、重量1,620kg
     最低地上高190mm、タイヤサイズ225/65R17
ホンダ ヴェゼルe:HEV PLay:全長4,330x幅1,790x高さ1,590mm、
ホイールベース2,610mm、重量1,400kg
     最低地上高195mm、タイヤサイズ225/50R18

こうやって並べて見ると、「Cセグ相当ハイブリッドの割には結構軽いんでは!?」と分かります。
T-ROC、ヴェゼルはキャプチャーと同じBセグメント相当、RAV4はオフロードイメージから
補強が多いのか結構重め。3008はディーゼルなので前軸重量がかなり重いのでしょう。

つまり、Bセグ軽量プラットフォーム+前モーター+リアバッテリーの前後バランスの良さを
備えたアルカナは馬力・トルクの合計値と併せてかなり走れる素材と言えます。
サーキット前提のR.S.とまでは言えないまでも、R.S.LINEの名に相応しい走りが期待できます。
・・・まあ、まだ走った事ないので実際はどうか分かりませんが、ジャーナリストの試乗記を読むと
かなり良さそうな感じで書かれていますので、楽しみですね。
フランス車と言えばこの方!森口さんの記事です(Clickで別窓)。
カーオブザイヤー選考委員でもある大谷さんの記事です(Clickで別窓)。

ボディカラーは4色。それぞれ2枚目は海外から拾い物の現車画像です。ご参考までに。

イメージカラーはノアール・メタルM(色番号GXA)。同じ色名でカングー2に設定がありましたが、
実際にはコレオスのノアール・ディボワールMの名称変更だそうです。ややこしい(笑)

ブラン・ペルレM(色番号QXD)。いつものブラン・ナクレMじゃないんですねえ。
パールホワイトの仏語で、同じ色名がコレオスでもありましたが、色番号も色味も違うそうです。

オランジュ・バレンシアM(色番号EQB)。ルーテシア5も同色があります。
バレンシアはスペインの地名ですね。太陽燦々の明るいイメージです。
本国ではR.S.LINE専用色だそうです。

ブルー・ザンジバルM(色番号RRF)。アルカナから採用の新色です。
ザンジバルはアフリカ東海岸のザンジバル諸島の青い海をイメージした色です。
マリンリゾートやフレディ・マーキュリーの出身地として有名です。

車両価格は4,290,000円(ブラン・ペルレM+35,000円)となります。
ファミリーカーサイズのCセグメント、流行のSUV、各種先進安全性能、
そして新開発のE-TECHハイブリッドシステムを採用したことを考えると
結構お値打ちな価格設定だと思います。

先月発表で予約受付期間ですが、発売は5月末。各店舗への展示車試乗車配布は
その辺りになりそうです。入庫したらBlogや各SNSで告知しますが、
いち早く触れたい!という方は最寄のディーラーにお問合せ下さい。

全国4都市にお住まいの方は抽選になりますが 先行展示試乗会(Clickで別窓) で乗れます。
4/23-24:TOKYO(代官山 T-SITE)
4/30-5/1:OSAKA(枚方 T-SITE)
4/30-5/1:FUKUOKA(TSUTAYA BOOK GARAGE 福岡志免)
5/7-8:NAGOYA(名古屋 みなと蔦屋書店)

エクステリア編は以上になります。
追って内装・装備編、E-TECH編と随時更新していきます!
お時間ある方はお付き合い下さいませ~。

ちなみに、ルーフをスラントさせたのは1960年代のルノー16(セーズ)が源流だそうです。
見た事無いですね( ̄▽ ̄;) ※画像はWikipediaより・・・ん?これFBM会場?

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