本日発表!
アルカナが初のマイナーチェンジを迎えました。グレード名は一新され
国内初展開の「Esprit Alpine=エスプリ・アルピーヌ」になります。
日本語で言うと「アルピーヌ魂」ってとこでしょうか。
R.S.Line→E-TECHエンジニアード→エスプリ・アルピーヌと慌ただしいです(笑)
以下、概要。
・パワートレインは従来通り。どちらもスペック変更無しです。
E-TECHフルハイブリッド(4気筒1.6L+メインモーター+サブモーター+マルチモードAT)
※94ps/148Nm+36ps/205Nm+15ps/50Nm
E-TECHフルハイブリッドの詳しい説明はコチラの過去記事(Clickで別窓)をどうぞ。
マイルドハイブリッド(4気筒1.3ターボ+サブモーター+7EDC(7速湿式デュアルクラッチ)
※158ps/270Nm+3.6ps/19.2Nm
それ以外は従来通りです。
先進安全機能はほぼ全部盛り。
・アダプティブクルーズコントール(0-170km/h対応、STOP&GO機能)
・レーンセンタリングアシスト(高速道路車線維持機能)
・自動ブレーキ(歩行者自転車検知)
・ブラインドスポットワーニング(斜め後方接近車両警告)
・360°カメラ
・前後クリアランスソナー
・オートHi/Lowビーム+オートワイパー
快適装備も
・ステアリングヒーター
・前席電動調整+シートヒーター
・ワイヤレスチャージャー
・USB端子(typeA:前席2口、後席2口)
・後席エアダクト+アームレスト
・左右独立オートエアコン
・BOSE製9スピーカーサウンドシステム
で、E-TECHフルハイブリッドが499万円、マイルドハイブリッドが459万、
各ツートンカラー代として5.9万必要、パノラミックルーフ+17万
になります。
ルノー岡崎には試乗車としてマイルドハイブリッド グリ・メタルM、
(E-TECHフルハイブリッド試乗車はph1エンジニアード使います)
展示車としてE-TECHフルハイブリッド ブラン・ペルレMを設置します。
ちなみにアルカナは日本向けも欧州向けも韓国で生産しています。たぶんですが、
・ハイブリッド駆動用1.2kWhの250Vバッテリーがジャパンエナジー製
・H4M型1.6Lエンジンの生産の大部分が日本製
・3DA型サブモーター(スターター+発電+ドグミッション制御)はDENSO製?
・ルノーグループ最新設備の工場
・半導体を調達しやすい
という理由から欧州生産よりメリットが大きいんじゃないかと。
ドイツ系プレミアムブランドも本国で全部作ってるわけじゃ無いですしねえ。
これで2年半経過しましたが生産国によるデメリットはありませんよ!
さて、アルピーヌについてです。
東海3県では当社のルノー名古屋緑がルノーとアルピーヌを併設してます。
アルピーヌの取り扱いできるのはアルピーヌの看板を掲げた専門店だけになりますが
今回のエスプリ・アルピーヌは全店舗で購入可能な初のアルピーヌです。
ブランドとしてはかなり古くからあるので、初めて聞いた!って方に解説です。
1950年代、ルノーのパーツを使いレースに参戦しつつ本人も優秀なエンジニアでもあった
創業者ジャン・レデレ。「俊敏性」「優雅さ」「闘争心」を柱にアルピーヌを1955年に創業。
フランス北部ディエップにて創立。
1955年、ルノー4CV(日野ルノーでもおなじみ)をベースにA106を発表。
1958年、ルノードーフィンをベースにA108を発表。
1963年、今もその面影を残すA110ベルリネット発表。1977年まで生産。
1971年、アルピーヌA310発表。GTカー市場のブランド確立を目指しV6初搭載。
エヴァンゲリオンでミサトさんが乗ってたヤツです。
1973年、アルピーヌA110が初代世界ラリー選手権(WRC)初代製造部門チャンピオン獲得。
1978年、ルマン24時間耐久レースでA442Bが総合優勝。シャンゼリゼ通りを封鎖してパレード。
1984年、アルピーヌGTA(日本名V6ターボ)発表。当時の仏車最速。
1990年、アルピーヌA610発表。リトラクタブルライト採用。
アルピーヌオリジナルカーとしては以上のラインナップでしたが、一部チューニングカーも。
1976年、小型車5(サンク)をベースに1.4Lの93psを搭載したサンクアルピーヌ発表。
ゴルフGTIのライバル。
1982年、サンクアルピーヌターボ発表。ギャレット製ターボにより110psまでUP。
0-100mは9.7秒、最高速度は187km/hの俊足ホットハッチ。
その後フルモデルチェンジしたシュペールサンクでもアルピーヌターボが設定、
1990年代初頭まで生産が続けられました。
その後アルピーヌはルノースポールに吸収され、一時的にブランド名は休止していたため、
F1もWECもルノーの名前で出ていましたが、最近はA110復活に伴いアルピーヌで参戦していますね。
つまり、ルノーのスポーツカーはルノースポールじゃなくてアルピーヌがその位置に入るのです。
R.S.Lineがエスプリ・アルピーヌになった経緯はこんな感じです。
2018年現在のアルピーヌA110発表。今となっては軽量小型ボディに1.8ターボを
ミッドマウント、オールアルミの美しいボディはかつてのA110の生き写し。
ピュア、リネージから始まり、A110S、リネージGT、BITONリミテ、
A110R、ジャン・レデレ、サンレモ73、チュリニなどの変遷で今に至ります。
アルピーヌといえばモータースポーツ。過去にWRCとルマン24時間を制した唯一のブランドです。
現在でもF1とWECの世界選手権に参戦しているのはアルピーヌとフェラーリだけなのです!
そんな輝かしいブランド名をその身にまとう日本で初の車種がアルカナ。
先進のE-TECHハイブリッドシステムにエレガントなクーペSUVスタイルを飾るに足るのが
エスプリ・アルピーヌという訳なのです。
ちなみに本国ではルーテシア、キャプチャー、日本未発売(オーストラル/ラファール)にも
エスプリ・アルピーヌの設定がありますが、今後の展開は不明です。
長くなりましたが、先進のシステムに往年の名車を纏うことになったアルカナ、
これが再出発となります。展示車試乗車ご用意しておりますので、
ぜひ本物に触れてみて下さいね。お待ちしてます!