皆様ごきげんよう。12月になりました。朝夜寒いですねぇ。11月中旬から
急に気温が下がり体調を崩されている方も多いそうです。
これからインフルエンザの季節になりますのでで、体調管理には十分
気をつけていきましょう。
さて、今回はちょっと難しーい?(そんな事はない)話。
皆さん、自動車の定義って知ってますか?法律上では、このように決められています。
『自動車とは、原動機(エンジン・モーター等)を用い、かつレールまたは架線によらないで
運転する車であり、原動機自転車(ミニバイク50cc)以外のものをいう』です。
ちょっと難しいですか?。簡単に言うと、原チャ以外で、自由に公道を走れる車って
事ですかね(^^)。
ちなみにコレ。『トローリーバス』と言って走る道の上に架線(電線)があり、その電線からの電気を使って動く車です。コレは自動車の定義でいうと、架線にたよる車なので、自動車外になります。よく見てもらうと、ナンバープレートが無いでしょ(^_^)。
自動車の構造は、『原動機』『動力伝達装置』『走行装置』『制動装置』『懸架装置』『操舵装置』
に分かれます。その中で今回、原動機(ガソリンエンジン)をちょっとだけ見てみましょう(^^)。
現在の自動車用エンジンは、石化燃料(石油)を急速に燃焼(爆発)させ、その時の燃焼ガスの
膨張圧力をエネルギーとしています。でも100年以上続いてきた自動車用エンジン、やがて
電気モーターに変わっていくんでしょうね。
トローリーバスは、架線はあるもののEV(エレクトロリック ビーグル=電気自動車)で、電気モーターで走行します(^^)。
これTWINGO-R.S.やWINDに搭載されているK4Mガソリンエンジン。基本的には
KANGOOやLUTECIAも同じです。
①エアクリーナーボックスといいます。中にフィルターが入っており、エンジンに送る空気をキレイにするところ。中のエアフィルターは車の使い方にもよりますが、定期的な交換が必要です。
②スロットルバルブといいます。アクセルペダルに連動しており、エンジン回転を制御します。昔はアクセルペダルからこのバルブ(弁)までワイヤーで繋がれておりましたが、現在は電気コードで繋がれております。(ドライブ バイ ワイヤー)
③インテークマニホールドといいます。スロットルバルブから送られてきた空気を各シリンダーに分け、インテークバルブ手前でインジェクターから噴射されたガソリンと導いてきた空気との混合気を作り、シリンダーに送ります。(これから出てくるルノーエンジンはシリンダーの中へ直接燃料を噴射するエンジンに換わっていきます。)
④ピストンといいます。エンジンの心臓部、動力の源です。このピストンが上下することによってエンジンは回ります。
⑤バルブ(インテークバルブ、エキゾーストバルブ)といいます。ピストンが動く部屋(シリンダー)の弁です。シリンダーに混合気を入れる時、燃焼後のガスを排出する時に開きます。
⑥カムシャフトといいます。バルブはこのカムシャフトが回わり、カムがバルブを押すことで開いたり閉じたりします。
⑦コンロッド(コネクティングロッド)といいます。ピストンとクランクシャフトを繋いでおり、ピストンの上下運動(往復運動)をクランクシャフトの回転運動に変えます。
⑧クランクシャフトといいます。エンジン回転はここで生まれます。
⑨タイミングベルトといいます。クランクシャフトの動力でカムシャフト、ウォーターポンプを動かします。ピストン動きとバルブの動きのタイミングを取る重要なベルトで、ルノーでは4年(新車時は5年)or60000kmで交換対象になってます。交換の際は、⑨、⑯、⑰はセット部品になっており、⑭は点検した都合(同時交換される方も多い)で交換です。
⑩カムシャフトスプロケットといいます。カムシャフトを回すための歯車で、タイミングベルトで駆動されます。クランクシャフト1回転を、1/2回転にします。中心が少し複雑になってますよね。コレは可変バルブタイミング(VVT=Variable Valve Timing)の装置で、高回転時の出力アップを狙ってます。
⑪オイルポンプといいます。クランクシャフトに繋がれており、エンジンのオイルを各部分に圧送します。
⑫スターターモーターといいます。エンジンをかけるとき回すためのモーターです。
⑬オイルパンといいます。エンジンオイルが溜まってるところです。
⑭ウォーターポンプスプロケットといいます。タイミングベルトで駆動(違うタイプもあります)され、奥に付いているウォーターポンプで冷却水を各部分に圧送します。
⑮クランクシャフトスプロケットといいます。クランクシャフトに繋がれている歯車で、タイミングベルトを動かしカムシャフト、ウォーターポンプを回します。
⑯タイミングベルトテンショナーといいます。タイミングベルトを規定の張りで調整するためのものです。
⑰(タイミングベルト)アイドラプーリーといいます。タイミングベルトのたわみを抑えるものです。
⑱クランクシャフトプーリーといいます。クランクシャフトの回転でドライブベルトを介して補機類(オルタネータやコンプレッサーなど)を回します。
⑳エアコンコンプレッサーといいます。自動車のエアコンディショナー用コンプレッサーです。
㉑ドライブベルトテンショナーといいます。ドライブベルトを適度な張りに調整しているものです。
㉒ドライブベルト(アクセサリーベルト)といいます。クランクシャフトプーリーと補機類を繋いでいるベルトです。
いろいろなパーツが集まってエンジンは出来ています。でも今回見てきたものは、
主要部分の一部、まだまだ多くの部品で構成されております。
では、動画で確認してみて下さい(^O^)/。
ちなみにインテークマニホールドの反対側(排気側)の管をエキゾーストマニホールドと言い、
各シリンダー内部で発生した排気ガスをまとめ、排気管に送ります。
動画で出てくる“ぐにゃぐにゃの管”がそれ。
このエンジンの等長マニホールドでルノーは特許をとっています(・∀・)。