fuel pump 2

2013.06.10.Mon DIARY

皆様ごきげんよう。梅雨の中休み、って言うか、まだ梅雨に入ってなかったんちゃうの?って
言いたくなるくらいの天気が続いていますが、お元気にお過ごしでしょうか。今朝のニュースで、
AKB48総選挙の事を、どこも大々的に放送してましたが、もう少しF1GPの事もやってくれへんかなぁ。。。
って思う朝の出来事。天気予報では、台風が近づいているみたいですので、気を付けましょう(・・)!




~ではでは、先週のつづきをいっときましょう(^O^)/~



この図は、私が整備士をしていた20年前の(^_^;)フューエルライン(燃料系統)の図です。
先週出てきた図と見比べてもらうと、ヒューエルポンプがタンク外にあるのに気付きます。
このような形をインライン式と言い、結果、ポンプ単体の交換が簡単にお安く出来ました

図でいう赤の部分は、インジェクター作動圧(以下燃圧)まで燃料の圧力が上がっているところ、ポンプが燃料を送りすぎて燃圧が上がり過ぎるとプレッシャーレギュレターとよばれる装置が開き、燃料をタンクへ戻し(青い部分=リターン)、燃圧を常に一定に保ちます。(後でまた出てきます。)



・・ああぁ、本題本題(^^)。ではバラいていきましょう。

摺動部を外しました。スプリングは可動した分を元に戻すためのリターンスプリング
黒いホースは、モーターから加圧室に入った燃料を、ポンプ外(デリバリーパイプ)に送るホースです。

底面を見てみましょう。赤い弁のようなモノが見えますが、ここから燃料を吸い込みます。ポンプボディと比べるとホンマ小さい穴から吸い込みます(^^)。

少し外殻を割ってみます。中央奥にはポンプモーターが見えます。

外殻の燃料吸い込み口の内側。この赤の弁はチェックバルブのような働きをしており、内殻に入ってきた燃料を外に戻さないようにし、再始動時の応答性をあげています(ちょっと難しいですかね。。。)。

内殼はストレーナー(ろ過装置)になっています。

吸い込み口から入った燃料は、矢印のようにポンプへ吸い込まれて行きます(^O^)/。

これがポンプ。超強力なモーターで、勢い良く燃料を吸込み吐出します。

インタンク式のモーターは常に燃料に浸っておりますので、モーター作動時に発生する熱が溜まりにくく、モーターの長寿命化にもつながっています

これがポンプから送られた燃料をろ過(きれいにする)する、フューエルフィルター(ストレーナーより更に細かいゴミをろ過をします)内蔵の 加圧室。矢印にポンプモーターの吐出口が接続されて、どんどん燃料が入っていきます。

この加圧室に入ってきた燃料は加圧、ゴミを取り除かれ、黒いホースを通ってフュール(デリバリー)パイプ~インジェクターへと送られます。で、

これがプレッシャーレギュレターさん(^O^)です。現在のエンジンには、インジェクターとよばれる噴霧器が付いています。その噴霧器で噴かれた燃料がシリンダーに入り燃焼するのですが、 噴霧をさせるのには、強い圧力で燃料を送っておかなければなりませんその圧力の調整をしているのがこの、プレッシャーレギュレターさんなのです。

ケースを割ってみるとこんな感じ(・∀・)。ケースが非常に頑丈(肉厚)に出来ており、加圧に耐えうる構造になっております。緑っぽいのはフィルター

燃料の流れは、写真のフィルター外側から内側へ流れ、黒いホースから出ていきます。

って感じで、ポンプ本体の構造は、大きくこの4つので構成されています(^O^)/


ここでおさらい(もう少しです)。


先週のブログでも載せましたが、これがインタンク式ヒューエルポンプのラインです。先ほどの、インライン式ヒューエルラインと比べると1系統パイプラインが少ないですよね。見てきたようにインタンク式は、燃料タンク内にあるポンプにインジェクター作動圧を作る装置が内蔵されているので2系統のラインしかありません。これも、部品の集中化によって出来たコストの削減ですね(^^)。 (現在の自動車造りには部品の集中化が欠かせないものになっています)

2回で見て頂いたヒューエルポンプですが、センダユニット、あるいはポンプ部の何れかの部品が不具合を起こせば、フューエルポンプまるごと交換になります。生産段階のコスト削減は、その車の価格を下げることになりますが、修理の際のコスト削減にはならないかもしれませんね(´・ω・`)。



さて、今度は何を分解しよかなぁ~(^^)。

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